はじめに
輸出ビジネスでは、価格設定や売上のシミュレーションはどのように戦略を立てればよいのでしょうか?
そこで、副業支援スクールで講師を務める竹中重人 氏の著書『1日1時間で1億円! 米Amazon輸出ビジネス』(ぱる出版)より、一部を抜粋・編集して米Amazon輸出ビジネスの販売戦略について解説します。
価格はどうやって決めるのか?
米Amazon輸出ビジネスでしっかりと利益を稼ぐための価格設定、利益計算、販売戦略についてお伝えしていきます。まず、価格の決め方から説明しましょう。
一般的なビジネスでは、価格設定が一番難しいと言われますが、米Amazon輸出ビジネスでは、とてもシンプルに販売価格を決定します。ひとことで言うと、「販売価格はFBA最安値と同じ価格にする」です。
FBA最安値とは、FBA倉庫から販売されている同じカテゴリー商品の中で一番安い価格のことです。この価格よりも高過ぎると売れなくなり、低過ぎても値下げ合戦が始まってしまいます。
それでは、どうやってFBA最安値を調べるのかを具体的に説明していきましょう。まず、Amazon.comの購入サイトを開きます。一番上の検索窓にJANコードかASINを入力し、出品したい商品を検索します。すると、商品カタログが表示されます。画面をスクロールして右側に移ると、例えば「New&Used(10)」などと書いてあります。これは、このカテゴリーの商品を新品と中古を合わせて10人の出品者が販売しているという意味です。
そして、各セラーの売っている商品一覧が表示されます。Prime(プライム)のフィルターでNew(新品)だけを選ぶと、新品だけの商品一覧を見ることができます。このとき、一番上に表示されている販売価格がFBA最安値になります。くれぐれもPrime以外(FBA以外)を参考にしないようにしましょう。このFBA最安値と同じ金額を、商品の販売価格に設定します。設定方法は、セラーセントラルの商品カタログを作成するときに、販売価格として数字を入力するだけでOKです。
万が一、調べたFBA最安値が極端に低過ぎる場合は、Keepaで過去の価格推移を調べます。赤い三角形を確認して、参考にしてください。その価格で以前からずっと販売しているのか、もしくはここ1カ月で値下げしたのか等の情報がわかります。もし、急に販売価格を変えていた場合には、過去の金額をFBA最安値として採用しましょう。
以上が価格設定の方法になります。つまり、同じ商品カテゴリーのセラーの中で、最も安く販売しているセラーと同じ価格にするだけです。とても明確でシンプルな方法だと思いませんか? 高過ぎても売れなくなるし、安過ぎると今度は価格競争に巻き込まれてしまいます。この価格で販売すれば、還付金を含めた利益で25%程度が得られます。