はじめに
誰でもできる!消費税還付10%を得る方法
米Amazon輸出ビジネスでは、10%の消費税還付を受けられるという話をしてきました。この消費税還付を受けるには、あらかじめ所轄の税務署に届け出をする必要があります。この届出書は「消費税課税事業者選択届出書」という書類です。この届出書さえ提出しておけば、基本的には誰でも消費税還付を受けることができます。
ただ、消費税還付を受けるためには条件があります。条件は、「課税事業者であること」「納付税額を原則課税方式で算出していること」の両方を満たしている必要があります。一方、免税事業者や簡易課税方式で納税額を算出している事業者は還付の対象外になります。要するに「青色申告」にすれば良いということです。
次に消費税還付を受けられる3つの主なパターンをご紹介します。1.赤字の場合、2.高額な設備投資を行った場合、3.輸出業を営んでいる場合です。米Amazon輸出ビジネスは、3の輸出業を営んでいる場合に該当するので、還付が受けられることになります。
手続きとしては、税務署に開業届の提出と消費税課税事業者の登録が必要になってきます。詳細な手続き方法については記述しませんが、インターネットでも調べられますし、それでもわからなければ税務署に聞けば丁寧に教えてもらえるので安心してください。
この時、会社員の方で会社にバレることを心配する方がいますが、開業届や課税事業者の登録では会社にはわかりません。そもそも、今は個人情報保護法があるため、会社も従業員の個人情報を入手することはできないのです。
基本的には、確定申告をしない限りは会社にバレることはありません。もし会社にバレるとしたら、住民税の金額で判明するケースです。ただ、この場合でも確定申告の際に、「会社のものと合算しない」という項目があるので、チェックしておけば大丈夫。給料に対する住民税の金額だけを通知するように依頼できます。
これまで説明したポイントさえ押さえておけば、消費税還付を受け取ることができます。ある意味、輸出ビジネスの特権ですので、しっかり手続きを済ませて必ず受け取りましょう。販売で得られた15%の利益に加えて、10%の消費税還付はかなり大きい金額になります。米Amazon輸出ビジネスは、この消費税還付があることによって、まず赤字になることはないと思います。なぜなら、利益率が−10%になっても、消費税還付でトントンになるからです。
注文不良率などを確認する
本書の内容を実行すれば、順調に売上を伸ばして、しっかり稼ぐことができます。ここでは、米Amazon輸出ビジネスを行う上で、注意しておきたい落とし穴について紹介しましょう。
例えば、Amazonでは注文不良率というデータがあります。
これは、購入者からの商品に関するクレームの割合になります。この注文不良率が高くなると、Amazonから良くないセラーとして認識されます。できるだけ低い数値にしておくことが大切です。
この注文不良率は、発送の遅れや商品が顧客に届かなかったなどのトラブルで上がります。ただ、米Amazon輸出ビジネスではFBA倉庫を活用するので、それほど気にする必要はありません。基本的には、Amazonの方で責任を持って発送などの対応をしてくれるため、そもそも注文不良率が高くなることはないからです。
それよりも、悪い評価と顧客のメールを無視していた場合は注意が必要です。
まず、悪い評価は商品の売れ行きに影響を与える可能性があります。☆1などの低い評価がついてしまうと、購入者が気にするため、商品が売れなくなることもあります。特に、最初の評価が☆1だと、売れ行きに大きく影響するため要注意です。
そして、顧客からのクレームや質問のメールの放置には気をつけましょう。顧客メッセ―ジは、セラーセントラルやAmazonからのメールで送られてきます。たまに、確認を忘れて、ずっと放置してしまうことがあります。そうすると、最悪の場合、ショップとして低い評価をされたり、悪い評価をつけられることも。評価に「このショップの対応が悪かった」などと書かれてしまうと、ビジネス的にはマイナスです。そうならないように、顧客メッセージはこまめに確認し、見つけたらすぐに対応しておきましょう。
ここでは、米Amazon輸出ビジネスの販売上の注意点を説明しました。ただ、万が一、悪い評価をつけられてしまったとしても、そこまで落胆しないでください。
なぜなら、FBA倉庫を活用しているセラーはAmazonが色々な面で優遇してくれるため、最終的には何とかなるからです。例えば、購入者から悪い評価をつけられたとしても、FBAセラーの場合、Amazonから評価を取り消してもらえる場合があります。悪い評価をつけられた場合は、積極的にAmazonに評価取り消しの依頼をしましょう。
FBAセラーは、Amazonにとっては良いお客さんです。もしトラブルが起きても、Amazonの方が対処してくれます。これは、手数料を支払っている特権だと考えて、有難くサービスを受け取りましょう。