はじめに
「親から引き継いだ、使い道のない山林や農地」や「数年以上空き家のままになった実家」といった、財産として活用できないままに固定資産税を納めているような「負動産」化した不動産はないでしょうか。
負動産には、意外と知られていない、重大なリスクがたくさん潜んでいます。場合によっては、そのリスクによって借金を背負うこともあります。そこで、今回はそのリスクと対策について見ていきましょう。
負動産は、身近なところに溢れている。
ご自身だけでなく、家族や親族まで広げてみると、かなりの確率で「実は負動産を持っている」という方に遭遇すると思います。都会出身の方でも、地方出身の親から、先祖代々の山林を相続しているといったケースも決して珍しくありません。そして、そのようなケースでは特に、「自分が所有していることは知っているが、その土地を見たことも、どこにあるかも分からない」という方は、驚くほど多いのです。
遠方の土地であればなおさら、使い道もなく、管理もできず放置してしまいがちで、固定資産税の請求が来ても、「なぜ使ってもいない土地の税金を払うんだ」と不満はありつつ、そこまで高額でないことも相まって、特に危機意識にも繋がらずに放置状態が膨らんでいく現状にあります。
実は恐ろしい、負動産が抱えるリスク
負動産の多くは、財産価値よりも負債リスクの方が大きくなります。
主なリスクは2つ、
・所有者責任に問われるリスク
・家族に迷惑をかけるリスク
です。