はじめに

働くことは悪いことか?

周知の通りアメリカでFIREムーブメントが起こりました。雇われて会社に毎日通い、日々の業務に追われ、疲れて一杯飲んで帰って寝る、この生活があと何年も続くのかと負のスパイラルから逃れたい、会社を辞めたら楽しい生活が待っているといわれると、誰もが飛びつきたくなることでしょう。

このムーブメントから「働くことから解放されよう」といった旗印のもとに「働く」=「悪」という印象も受けかねません。

「働く」とは、どういうことか振り返ってみましょう。働くことは、いわずもがな社会に自身が貢献していくことです。誰かの困りごとを解決し、その貢献に対し対価が支払われる、これが「稼ぐ」ということです。「稼いだお金」はすなわち“感謝のしるし”です。

FIREを選択する前に

完全なFIREではなく、会社員の立場を保ち固定給を得ながら、定時で上がれる業務に就き、帰宅後や休日に自分のやりたいことを成す方法もあります。いわばハイブリッド型といったところでしょうか。

両立には、会社の立場や体力面などの問題もありますが、少なくとも生活費の確保はできますし、やりたいことへの実現を完全にFIREする前に始めることができます。そして軌道に乗ってから退職でも遅くはありません。そもそも早い遅いもなく、やりたいことをいつ始めたいかがポイントです。

人生のゴールはなにか。それは心身ともに幸せに笑顔で過ごしていくことです。このゴールへの道は、人それぞれでしょう。自分に合った選択肢を見つけて、一度しかない人生、謳歌していきたいですね。

(出典)厚生労働省 平成30年就労条件総合調査 結果の概況

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