はじめに

個人事業主やフリーランスが支払う社会保険料はどう決まる?抑える方法は?

個人事業主やフリーランスは国民年金保険料と国民健康保険料を支払わなければなりません。国民年金保険料は年齢および収入に関係なく一律で決まっています。

ただし、国民年金保険料は前納することで割引が適用されます。前納の方法には「口座振替」「6ヶ月前納」「1年前納」「2年前納」」の4つがあり、前納する期間が長いほど割引額も高くなります。資金の余裕があるなら前納を選択することで、支払う保険料を抑えられます。

国民健康保険料は、所得額に応じて「所得割」「資産割」「均等割」「平均割」を算出し、それぞれの額を合計したものになります。ちなみに所得割などの項目の組み合わせおよび限度額は自治体によって異なります。

仮に東京都千代田区在住の40歳未満で、その年の合計所得が300万円だった場合、国民健康保険料は年額28万7,796円(月額23,983円) です。

国民健康保険料は所得額に応じて決まるため、経費計上できる額を増やして最終的な合計所得金額を少なくすることによって保険料を抑えられます。ただ、保険料を抑えるために経費を多く使うのは本末転倒ですよね。

このように国民健康保険料は金額を抑えるのは、難しいのが実態です。

気になる令和5年の国民年金保険料額は?

令和5年1月20日の厚生労働省による発表 によると、令和5年の国民年金保険料は1万6,980円と、令和4年の額(1万6,520円)から460円も値上りしています。年額にすると20万3,760円になり、令和4年から5,520円の増額です。こんなときこそ前納を利用して賢く節約したいですよね。

給与所得者も個人事業主も、公的な給付を受けるためには保険料を納めなければなりません。ただし、保険料の種類や納付方法、受け取る報酬の調整などによって支払う保険料を抑えることができます。これまで気にせず支払ってきた人は、保険料を抑える方法について一度考えてみることをおすすめします。

この記事の感想を教えてください。