はじめに

2連続のコマは上げ止まり、下げ止まりのサイン

■3連続のコマや十字線の出現も

「コマ」というのは、始値と終値の幅(実体)が短く、上下にヒゲのついたローソク足のことです。コマは、その日の値動きが少ないことを表しています。

僕は、 上昇トレンドで実体の短いコマが2 つ続いて現れたら、上げ止まりのサイン と見ています。また、 下落トレンドでも2連続コマ が出た場合には、同様に 下げ止まりのサイン と見ています。

なお、 3連続のコマや十字線 (始値と終値が同じで、上下のヒゲの長さもほぼ同じ)が出現することもあります。

上げ止まりのサイン(電通の日足チャート)

■「様子見したい」という投資家心理

上昇トレンドで2連続のコマが出る場合、その前には、たいてい陽線(下落トレンドでは陰線)が出現しています。

買い勢力のほうが強い陽線、売り勢力のほうが強い陰線のあとで、コマが2つ並ぶのは、 「ちょっとひと休みしたい」「様子見したい」 というムードなのでしょう。株式ニュースでは、よく「気迷いのコマ」などと表現されますが、方向感を探って、買いと売りが拮抗している状態なのです。

様子見したあとで、「やっぱり、ここまで買い(売り)勢力が強かったな」と考え直し、トレンドが転換していく可能性は高いのです。

上昇トレンドで 2連続コマは上げ止まりのサイン 、下落トレンドで 2連続コマは下げ止まりのサイン と見て、トレードの根拠のひとつにしてみてください。

下げ止まりのサイン(旭化成の日足チャート)

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