はじめに

児童手当、高校無償化で給付される金額は?

では、「児童手当」と「高校無償化」ではどの程度給付されるのかを見ていきます。

●「児童手当」の金額は?
児童手当は、中学生以下(15歳の誕生日後の最初の3月31日まで)の子どもがいる世帯に対して給付されるお金です。児童手当でもらえる金額は、子ども1人につき以下のとおりです。

・3歳未満:月額1万5,000円
・3歳以上小学校修了前:月額1万円(第3子以降は月額1万5,000円)
・中学生:月額1万円

しかし児童手当には、子どもを養育している人の扶養親族等の数に応じて、所得制限限度額・所得上限限度額が決まっています。子どもを養育している人の所得が所得制限限度額以上になると、児童手当は一律で月額5,000円(特例給付)に減少します。さらに、子どもを養育している人の所得が所得上限限度額以上になると、児童手当は支給されなくなります。

たとえば、扶養親族が3人(児童2人と年収103万円以下の配偶者)の場合、所得制限限度額は736万円(収入額の目安960万円)、所得上限限度額は972万円(収入額の目安1,200万円)です。

●「高校無償化」の金額は?
高校無償化は、正式には「高等学校等就学支援金制度」と呼ばれる制度です。公立高校に通う生徒には11万8,800円、私立高校に通う生徒には39万6,000円を授業料として支給します。あくまで授業料ですので、制服代や部活動の費用、修学旅行代などはかかりますが、家計の大きな助けになる制度です。

しかし、高校無償化にも所得制限があります。

高校無償化の所得制限も扶養親族の数に応じて異なるのですが、たとえば両親の一方が働いていて子2人(高校生・中学生以下)、扶養控除対象者が1人の場合、目安の年収が約590万円以上になると39万6,000円の支給が受けられなくなります。さらに、目安の年収が約910万円以上となると11万8,800円の支給も受けられなくなります。

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