はじめに

銀行預金だけだと資産の価値は目減りする

岩城:三輪さんは、この「お金の学園」の授業は初参加のようですが、有野さんは、すでに2人の先生に資産運用についての授業を受けられているんですよね。

有野:はい。その授業でいろいろと勉強させてもらったおかげで、NISAとiDeCoの口座を開いて投資を始めてみました。

岩城:素晴らしいですね! 一応、前回までの復習ということで、簡単に「なぜ資産運用が必要なのか」というお話からしたいと思います。有野さん、いかがですか?

有野:え~と、年金で暮らそうとしても毎月5万円ほど足りないデータがあるそうで、だったら、お金に限った資産の場合、老後の為に銀行に預金してても、金利が大体年間0.002%程度しか増えないので、ただ預けているだけだともったい無い。そこで出て来たのがiDeCoとNISA、運用できる限度額はあるけど、増えても非課税! 将来、豊かな生活を送るためには、投資して増やす方がいい、ってことですよね?

岩城:ほぼ正解です。きちんとお勉強されているようで安心です。

有野:ありがとうございます! お金が大好きなんです。

三輪:有野さん、すご~い。伊達に留年して授業を受けているわけではないですね!

有野:誰がダブってる先輩やねん(笑)

三輪:私もたいがい回り道してる人生なんで、今回もてっきりそういう設定なのかと思って(笑)

有野:三輪ちゃん、設定って言うたらアカン(笑) ここにいるってだけで同級生です。勉強したいって思ったら入れる定時制の学園って考えてください……って言う設定いるのかなぁ?

岩城:有野さんがおっしゃったように、日本では長い間、低金利政策が続いていて、銀行の普通預金の金利はほぼゼロに等しいので、銀行預金ではお金は増えません。さらに、現在はインフレで物価が上昇、つまりお金の価値が下がっているので、資産が銀行預金だけでは価値が目減りしてしまいます。だから、「自分だけでなくお金に働いてもらう=資産運用」が必要になってくるんですね。有野さんのようにたくさんお金をお持ちの方なら、心配ないかもしれませんが。

三輪:お金いっぱい持ってるんですか?

有野:そやねん、お金いっぱい持ってるねん。だから、伊達直人って名乗ってランドセルをいろんな所に寄付を……って、してへんわい!

三輪:あれ有野さん、ノリ突っ込みがイマイチですね、動揺してますか?

有野:慣れへんことしたから心臓バクバクしてるわ(笑) 訴えてやろうかなぁ。

三輪:どういう理由で訴えますか?

有野:しまった、相手の得意分野に入ってしもた。訴えません、和解します。でも、マネージャー経由で怒ってもらいます。

三輪:それはやめてくださいよ〜。マネージャーに怒られるの嫌なんです……。

有野:あ、弱点あった(笑)

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