はじめに

あのサインペンが欧米で人気に

製品別の売上構成比率をみると、サインペンの構成比が23.1%から25.3%へと存在感を高めています。三菱鉛筆のサインペンといえば「POSCA(ポスカ)」。発売から30年以上愛されていますので、使ったことない方は、ほとんどいないのではないでしょうか? 学生なら、文化祭や委員会のポスターは、きっとPOSCAで描いたはず!

画像:三菱鉛筆「2022年12月期 決算補足説明資料」より引用

じつはこのPOSCA、「アート&クラフト」ペンとして欧米で需要が高まっています。豊富な色ぞろえ、ペン先の太さのバリエーション、重ね書きもオッケー、ガラスや写真、さらにはどんぐりや葉っぱの自然素材にまでクリアに描けるジャパンクオリティが、世界のアーティストに認められたとて、なんの不思議もありません。

実際、同社の海外売上比率は、国内売上比率と逆転し、50%を超えてきました!

画像:三菱鉛筆「2022年12月期 決算補足説明資料」より引用

創業150周年を迎える2036年には、国内筆記用具事業300億円、海外筆記用具事業700億円と、海外売上を倍以上に拡大させるビジョンを描いています。売上増とともに、営業利益も成長し、過去最高益を超える夢は、わりとビビッドに描けるのではないでしょうか?

画像:三菱鉛筆「2022年12月期 決算補足説明資料」より引用

環境保全にも積極的

世界的に環境に対する意識が高まり、企業サイドも対応がのぞまれつつあります。そんな中、同社はサステナブルな事業体制構築に向ける活動を積極的に行なっております。

たとえば、国内で回収された海洋プラスチックごみと使い捨てコンタクトレンズの空ケースからリサイクルした「ジェットストリーム 海洋プラスチック」を開発したり、使用済みのプラスチック製ペンの水平リサイクルを開始したり。こういった姿勢は、投資家からの評価向上にも直結しています。

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