はじめに

現地の情報を収集することから始めましょう

相談者様の場合、漠然とした「やりたい事」というよりも、具体的にマレーシアやタイにプチ移住したいと考えていらっしゃいます。まずは、それらの国がどのような国なのか、外国人が暮らすためには、どのようなことを知っておくと良いのかを確認しておくことが大切です。

マレーシアの場合は?

滞在期間が90日以上のときには、主に「MM2H(Malaysia My Second Home)」ビザ、いわゆるロングステイビザを取得しなければなりません。このビザを取得した場合には、最長で5年(更新可)、年間最低90日以上はマレーシアに滞在することが必要です。

ただし、ビザを発給するためには、150万リンギット(2023年2月27日の相場で4,600万円弱)の預金残高等があることが必要で、そのうちの100万リンギット、日本円にすると3,000万円強をマレーシア国内の定期預金にすることなど、決まりがあります。その他、マレーシア国外で月額4万リンギット、日本円にすると120万円強の収入があることなどが条件になっています。

実は、こちらのビザはコロナ禍で一度発給が停止になり、2021年10月に募集が再開したものの、再開時には条件が厳しく設定されてしまいました。マレーシアは滞在期間90日を超えなければビザなしで滞在が可能になっています。半年にこだわりがないのなら、90日未満の滞在に留めておいた方が良いでしょう。

タイの場合は?

タイの場合、ビザなしで45日間、観光ビザを取得してれば90日間滞在することが可能です。この場合の費用は5,500円です。その他、ロングステイをする人が発給を受けるビザとして、「エリートビザ」があります。

エリートビザの種類は豊富で、滞在期間最長5年のファミリーエクスカーションの場合、入会金80万バーツ(2023年2月27日の相場で300万円強)の入会金が必要になります。入会すると買い物の割引が受けられたり、コールセンターを利用できたりするため、困ったときに相談することも可能です。

ご存知のように、今は円安傾向にあります。そのため、一時的に海外で暮らす場合であっても、今まで以上にお金を準備しておかなければならない状況にあります。

また、ビザの発給要件は頻繁に変わってしまいますので、できるだけ情報は継続して取り続けることが大切です。

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