はじめに
物価が上がる一方で、収入は増えずで、貯蓄がなかなか難しい時代です。
「貯蓄が全然ないな…」と思いながら、「まあ、仕方ないか」と考えている人もいるのではないでしょうか。
特に一人暮らしの場合は、「お金、貯めたほうがいいんじゃない?」などと身近な人に言われる機会も少なく、貯蓄を後回しにしているケースもあるかもしれません。
では実際に、年収300~500万円の一人暮らしで、貯蓄がない人の割合はどれくらいなのでしょうか。20代~60代の年代別で見ていきましょう。
「年収300~500万円」の一人暮らしの3割が貯蓄ゼロ?
金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査【単身世帯調査】」(2022年)のデータで見ていきます。
年収300~500万円未満で、貯蓄ゼロ(以下、金融資産非保有と答えた人をこの記事では「貯蓄ゼロ(または貯蓄なし)」としています)と答えた人は、どれくらいだと思いますか?
答えは、34.5% です。
つまり、年収300~500万円未満の一人暮らしのうち、貯蓄がない人が、3人に1人という割合です。
ただし、これは20~70代全員で見た場合の割合です。次から、年代別に分けてデータを見ていきましょう。
年代別でチェック!一人暮らしで貯蓄がない人は?
「年収300~500万円未満」の一人暮らしで、貯蓄がない人の割合を、20~60代の年代別で見ていきましょう。
・20代…25.4%
・30代…24.1%
・40代…30.4%
・50代…34.6%
・60代…22.2%
ご自分の年代の割合は、いかがでしょうか。
20~30代では4人に1人の割合、40代では、3、4人に一人の割合と一気に増えます。
ちなみに、この年収帯より上の「年収500~750万円未満」の人の場合は、貯蓄がない人の割合が減ります。以下、「年収500~750万円未満」の一人暮らしで、貯蓄がない人の割合を見てみましょう。
・20代…23.5%
・30代…9.5%★
・40代…15.6%★
・50代…15.0%★
・60代…11.8★
特に★印をつけた、30代、40代、50代、60代では、貯蓄がない人の割合がいっきに減っていることがわかります。年収が上がれば、必ず貯蓄が増えるわけではありませんが、貯める余地は生まれますよね。