はじめに

50歳以降、どれくらい収入が減るか想定してみよう

次に、(2)の50歳以降の収入減少に関する不安です。これについては、まずはどれくらい収入が減少する見込みなのかを調べることが重要です。9年後と少し期間があるので、確実な額は分からないにせよ、ある程度どれくらいの金額になる可能性があるのか想定しておくことで、将来の収入減少に備えることができます。収入が減少し、年間の家計の収支では賄えなくなる可能性がある場合には、これからの9年間でそのための準備をする必要があります。

現段階で、将来の支出アップが想定される項目としては、「教育費」「住居費(住宅ローン)」「食費等生活費」が考えられます。特に「教育費」と「住居費(住宅ローン)」については大きな比率を占めますので、注意が必要です。(1)で「教育費」については目安ができましたので確保するとして、「住居費(住宅ローン)」については、(3)で具体的に考えてみましょう。

ローンは完全リタイアまでの17年間で完済を目指す

(3)の将来の住宅購入に関する費用的な不安について。ご相談者はお子さまの教育費と余裕のある老後を確保した上での住宅購入を希望されています。

購入予定の年齢が48歳になりますので、住宅ローンを組むのであれば返済期間も重要となります。何歳までお仕事をされるかにもよりますが、最近は65歳までは最低でも働く方も増えてきているので、仮に65歳まで働くとすると、住宅購入してから完全リタイアするまでは17年間となります。実際の住宅ローンは20年や25年で組むのもありだと思いますが、17年間で完済できる範囲で購入すると安心です。

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