はじめに

本当に借入れ目安は安心なの?

注意点としては、変動金利の場合は将来的な金利上昇リスクがあることです。借入時の金利で返済比率におさまっていたとしても、将来金利が上昇することにより適正な返済比率を超えてしまう可能性があります。

また当然ですが、各世帯それぞれ家族構成も違えば、生活費も異なります。お子さまがいる世帯でも、お子さまにかけたい教育費も様々ですし、老後の理想の生活も異なるでしょう。

そうです。ここまで一般的なお話として年収に対する適正な割合についてお話してきましたが、実は返済比率だけで結論を出してしまうのは危険で、個々のライフプランに合わせた購入計画を立てる必要があります。

比較的質素で、住居費以外にそこまで支出が無い方であれば、仮に住居費の割合が高くても、貯蓄に回せる金額も多くなるでしょうし、逆に趣味が多く生活基準が高めの方は、住居費の割合によって、他の楽しみが削られてしまうかもしれません。

重要なのは、一般的な数値や目安に捉われず、ご自身の描く理想のライフプランを実現するための購入計画になっているかどうかです。FPなど専門家と一緒に具体的なシミュレーションを作成し、「住宅」「教育」「老後」「趣味」など経済的な夢や目標に優先順位を付け、ストレスの無い安心した住宅購入を目指してください。

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