はじめに
少しずつレベルアップを
運用商品の選び方もさまざまな考え方がありますし、基本の4資産以外にも魅力的な投資先もあります。また信託報酬は、安ければいいというものでもありません。今回はあえてシンプルな運用商品選びの方法を解説しましたが、これがベストではなく、ここをスタートとしていただきたいと考えて紹介しました。
実際企業型DCの場合、何を選んでよいのか分からない、と思考停止してしまい、結局指定運用方法になってしまったり、とりあえず定期預金を選んでしまっている方が多数いらっしゃいます。そうではなく、まずは手を動かし、投資信託を設定するということをみなさんにしていただきたいと思っています。
まずは上記方法に沿って投資信託を選び、そして1年継続してみましょう。定期預金と異なり、途中で資産がマイナスになることもあるでしょう。なぜこの時上がったのか、なぜこの時下がったのか、運用レポートなどを見ながら振り返り、次年度の運用商品をどうするか考えましょう。1年後のみなさんは、今よりきっと知見が広がり、違う目線で投資信託を選べるようになっているでしょう。
投資も徐々にレベルアップすることが重要です。自転車と同じで、まずは乗ってみないことには乗れるようになりません。もちろん途中で転ぶことも大切です。企業型DCであれば、会社が出してくれるお金ですから、普段の生活に支障がでるほどの大けがにはなりません。転ぶ練習もしながら、ぜひ風を切って走れるようになっていきましょう。