はじめに

もしも空き家の所有者になったら?——適切な空き家管理が重要に。

人口減少が続く限り、相続などをきっかけに、いつ自分が空き家問題と直面してもおかしくない時代になりました。

そして、空き家の放置は、近隣への悪影響だけでなく、不動産の資産価値の減少や、毎年の固定資産税の負担増によって、ともすると自分の生活に支障を及ぼす恐れもあります。その意味では、もしも空き家の所有者になってしまったら、以下に挙げるような対策を1日でも早く講じるようにしましょう。

(1)定期的に点検、管理を行う
放置期間が長くなるほど、劣化スピードも速まります。そのため、定期的に点検に赴いて、掃除、修理などの管理をこまめに行うようにすることが重要です。
最近では、空き家巡回点検や掃除を代行してくれるサービスも増えていますので、高齢や遠方でなかなか対応ができない場合は、そういったサービスを利用することも有効です。

(2)誰かに貸す/売る
空き家の放置により劣化が進むことは、資産価値の減少が進行していることを意味します。その意味で、使い道がないのであれば、価値が下がっていく状態を何もせずに待っているのではなく、早急に借り手や買い手を探すことが非常に重要です。

(3)近隣住民との関係を保つ
特措法に基づく勧告などがなされる、つまり放置された空き家ということが発覚するきっかけになるのは、主に市町村役場の職員による巡回点検の中で空き家の放置を見つけられた場合のほか、近隣住民から市町村役場に対して「あの空き家が放置されていて物騒だ」といった苦情がきっかけになることも少なくありません。

その意味では、空き家そのものの適切な管理は言うまでもありませんが、近隣住民と良好な関係を築いておくことも、近隣の不安をなくし、苦情などに発展するリスクを減らすことができます。

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