はじめに

4. 健康保険証として利用できる

2021年10月から、医療機関や薬局の窓口でマイナンバーカードを健康保険証として利用できるようになっています。先のマイナポイントの獲得条件のひとつに「健康保険証としての利用申込み」(7,500円分)があったので、利用申込みだけした方もいるでしょう。

マイナンバーカードを健康保険証にする「マイナ保険証」を使うと、医療機関にあるカードリーダーで手続きするだけで簡単に受診ができ、従来の健康保険証を利用するよりも医療費が安く済みます。2024年秋には、従来の健康保険証が廃止され、マイナンバーカードに一本化される予定ですので、マイナ保険証を利用できるようにしておくといいでしょう。

5. 確定申告が簡単にできる

1年間の所得から税金を計算して納める確定申告。「e-Tax」を利用すれば、ネットで確定申告ができます。このとき、マイナンバーカードを利用して申告できる「マイナンバーカード方式」を利用すれば、事前にID・パスワードを登録することなく確定申告ができます。

マイナンバーカード方式の確定申告では、本人確認書類を提示したり写しを提出したりする必要がなくせます。また、マイナンバーカード取得者は、政府が運営するオンラインサービス「マイナポータル」を利用することができます。マイナポータルと連携することで、医療費控除やふるさと納税の情報なども簡単に申告できます。確定申告をしてから還付金が還付されるまでの期間も、通常1か月半程度かかるところ、e-Taxならば3週間程度で済みます。

6. 児童手当の申請など、行政手続きがオンラインでできる

児童手当の申請は、原則として子どもの出生後15日以内に行う必要があります(15日を過ぎると支給されない月が出てくる場合があります)。ただ、産後は何かと忙しく、手続きができない場合もあるでしょう。マイナポータルを利用すれば、児童手当の受給に関わる申請をオンラインでできますので、窓口に足を運ぶ負担をなくせます。

7. 年金記録の確認ができる

マイナポータルとねんきんネットを連携することで、ねんきんネットで自分の年金情報を見ることができます。ねんきんネットでは、これまでの年金の加入記録やもらえる年金の見込み額、将来の年金額の試算などが手軽にできます。また、毎年誕生日ごろに届くねんきん定期便の電子版を閲覧したり、ダウンロードしたりできます。

8. 引っ越しやパスポートの申請も手軽に

2023年2月6日にスタートした「引越し手続オンラインサービス」では、引越しをするときの転出届の提出や転入手続の来庁予約が可能。利用すると、転出元の自治体の来庁が不要になります。また、2023年3月27日からは、パスポートの更新手続きがマイナポータルからオンラインで申請できるようになりました。また、一部の府県ではパスポートの申請や氏名変更、紛失届などの手続きもできます。


マイナンバーカードが使えるさまざまなサービスを紹介してきました。想像以上に便利なことがお分かりいただけたのではないでしょうか。今後、2026年には運転免許証とも一体化されるなど、マイナンバーカードの活用の場面はさらに広がるでしょう。ぜひマイナンバーカードを使いこなしていきましょう。

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