はじめに

代表的なポイント投資の種類

ポイント投資ができる代表的な6つのポイントサービスを紹介します。それぞれ「ポイント運用タイプ」と「ポイント投資タイプ」の両方できる場合と、どちらか一方の場合があります。

また、NISAが使えるかどうかも注目どころです。投資信託などは通常、利益に約20%の税金がかかるところ、NISA口座であれば毎年一定金額の範囲内で利益が非課税となります。

NISAは1人1口座しか開設できません。途中変更は可能ですが、2024年からのNISA拡充も踏まえ、メインの投資先で口座開設する方がいいでしょう。

楽天ポイント

・「ポイント運用タイプ」「ポイント投資タイプ」どちらもあり
・「ポイント運用タイプ」は100ptから使用可能。アクティブかバランスの2コースから選択する
・「ポイント投資タイプ」は1ptから使用可能。楽天証券で国内株式、米国株式、投資信託、バイナリーオプションが取引可能
・一般NISA、つみたてNISAが利用できる

楽天ユーザーであれば楽天証券の利用でさらにポイントアップ。各種楽天サービスの併用でポイ活は比較的簡単ですね。選べる商品数も多く、本格的な継続投資に向くでしょう。

Tポイント

・「ポイント投資タイプ」のみで「ポイント運用」はない
・Tポイント100ptから使用可能。SBI 証券で投資信託(2,700本超)のほか、ビットコインを購入できる
・一般NISA、つみたてNISAが利用できる
・ 2024年春からVポイントと統合。「新Vポイント」スタート予定。

ポイントの老舗であるTポイントは、ユーザー数は約7,000万人にも登ります。暗号資産はリスクが高めで初心者にはあまりおすすめできませんが、ポイント投資なら気軽に試せますね。多くの投資家が利用するSBI証券なので、今後の本格投資へ移行しやすいでしょう。Vポイント統合で今後の使い勝手に注目です。

PayPayポイント

・「ポイント運用タイプ」「ポイント投資タイプ」どちらもあり
・「ポイント運用タイプ」は1ptから使用可能。スタンダードコースのほか、アメリカの複数企業の株価に連動して3倍上下するチャレンジコースなど5種類から選べる。ポイントの自動追加機能もあり
・「ポイント投資タイプ」は100ptから使用可能。PayPayアプリ内の「PayPay資産運用(PayPay証券)」で利用。ETF17コースと投資信託9コースの計26コースから選択
・NISA非対応

投資の初心者が始めやすいようにコース数は限られ、操作はPayPayアプリ内で完結します。ポイント運用の攻めたチャレンジコースも気になるところ。NISAは現在は非対応ですが、対応を検討中など今後さらに拡充しそうな印象です。

dポイント

・「ポイント運用タイプ」「ポイント投資タイプ」どちらもあり
・「ポイント運用タイプ」は100ptから使用可能。運用方法は「おまかせ」と「テーマ」のどちらかを選択。「おまかせ」はアクティブコースとバランスコースが選べ、「テーマ」は日経平均株価や米国大型株など10種類から選べる。期間・用途限定は運用できない
・「ポイント投資タイプ」はdポイントが使えるTHEO+ docomoや日興フロッギー+docomo。SMBC日興証券の証券口座を開設して運用する。どちらも期間・用途限定ポイントも使用可能
・THEO+ docomoは投資商品を自分で選ばず、ポートフォリオ診断の結果をもとに一人ひとりに合ったポートフォリオで運用できる。AIを使ったいわゆるロボットアドバイザー(ロボアド)。NISA非対応
・日興フロッギー+docomoはdポイント100ptから株・ETF・REITが買える。期間・用途限定ポイントも使える。NISA対応

ドコモユーザーにおなじみのdポイント。上手くポイントを活用しきれていないという方は、まずはコースやテーマが選べるポイント運用タイプで投資に慣れて行くのもいいでしょう。ポイント投資タイプでは、逃しがちな期間・用途限定ポイントが使える点が魅力です。NISA対応のロボアドがある中、THEO+ docomoがNISA非対応なのは少々引っかかります。

Ponta ポイント

・「ポイント運用タイプ」「ポイント投資タイプ」どちらもあり
・「ポイント運用タイプ」は100ptから使用可能。いつでも引き出せる。選択コースなどはなく、ポイント数を決めてスタートするだけ
・ポイント投資はSBI証券やauカブコム証券でPontaポイントで購入可能
・auカブコム証券は100円から始められ、投資信託や1株から買えるプチ株と呼ばれる投資ができる
・NISA対応

ポイント運用タイプのなかでは、選択コースもなく、一番シンプルに始められるのではないでしょうか。auユーザー以外にはあまりピンとこないかもしれませんが、Pontaは比較的ポイントが貯まりやすいです。auスマートパスやau PAYマーケットなど、他サービスを使いこなし都度行われるキャンペーンにも参加すれば、相当数ポイントが貯まります。

Vポイント

・「ポイント投資タイプ」のみで「ポイント運用タイプ」はない
・ポイント投資は1ptから使用可能(100円から購入)
・「三井住友カード」を保有し、「SBI証券 三井住友カード仲介口座」を開設、SBI証券Vポイントサービスに登録すると利用できる。(通常のSBI証券口座では不可)
・一般NISA対応。積立買付ができないため、つみたてNISAは非対応

メインバンクもクレジットも三井住友でまとめている方は、Vポイント投資を機にSBI証券で投資デビューの道もアリですね。セブン‐イレブンなどで三井住友カードでタッチ決済すると5%還元されるなど、Vポイントプログラムアップも充実してきています。どことなく上級者向けの印象だったVポイントですが、2024年春のTポイント統合が始まれば利用機会が増えそうです。

▼ポイント運用タイプ

▼ポイント投資タイプ

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