はじめに

見落とし3つの注意点

ポイント投資のデメリットとして、リスクがあることを先にお話しました。リスク以外にも見落としがちな注意点を3つお話します。

いつの間にか現金を使っているかも

ポイント投資タイプは通常の投資とほぼ同じ仕組みなので、知らぬ間に現金を投資することが考えられます。

最近のキャッシュレス事情では、ポイントなのか現金なのか、区別しにくい側面があると思います。〇〇マネーやら、〇〇キャッシュやら、ネーミングやアプリの見た目ではパッと判断できません。オートチャージ機能があることも一因ですね。

現金を投資することは決して悪ではありませんが、自分で把握できない投資は少額でも問題です。ポイントだからとリスクの高い商品を買う方は、特に注意すべきでしょう。

ポイントは相続できない

ポイントは利用規約などにより、基本的に相続できません。

投資で証券口座に預けている場合は相続できますが、「ポイント運用タイプ」で中長期的に貯めるポイントは、あくまでポイントなのでご自身に万一の事態があった場合、家族に残せず全て消失してしまうリスクがあります。

教育費や老後資金のための投資は、やはり証券会社を通じた本物の投資がいいでしょう。

ポイ活する方が有効活用できることも

ポイントを投資に使うよりも、ポイ活したほうが有効な場合もあります。ほぼほったらかしで増えるのがポイント投資の魅力ですが、ポイ活の方法によっては、決まったルーティンをこなすだけで簡単に貯まることがあります。

例えば「ウェル活」。ドラッグストアのウェルシアではお買い物で1%のTポイントと、最近waonポイントも併用で貯められるようになりました。食品はイオンで買ってwaonを貯め、日用品は月曜日のTポイント2倍を狙ってウェルシアで購入。さらにWAONとTポイントは即時交換。合算して毎月20日のポイント利用1.5倍のタイミングでウェルシアで買い物すれば、驚きのお得現象が起きます。

ポイントを増やすことが第一目的なら、運用に回すともったいない場合もあるのです。

ポイント投資は投資初心者の最初の一歩におすすめ

代表的なポイント投資の種類と注意点についてお話しました。「ポイント運用タイプ」は金融商品などと動きが連動してポイントが増減するお手軽な投資体験で、「ポイント投資タイプ」は証券口座を開設し、現金のかわりにポイントが使える通常の投資と位置づけられるかと思います。

どちらにせよ、ポイントだけで大きく資産を増やすのは至難の技です。投資を始める最初の一歩として、ポイント投資はいい勉強になりますし、または使わないポイントのほったらかしポイ活としてもいいでしょう。ポイントで投資に慣れてから、本格投資にステップアップすればより納得できる投資先、投資方法が見つかるかもしれません。

2024年の新NISAが始まると、投資による資産形成はますます追い風になります。いまのうちにポイントで投資の勉強を始めてみてはいかがでしょうか?

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