はじめに

クレジットカードに付帯している保険だけでは足りない!

救援者費用が、必要になる場合があります。救援者費用は、旅行中の遭難による捜索費や病気やケガで入院をしたときに、家族がかけつける渡航費用などを補償するものです。実際どのような事例があるのでしょうか? 損保ジャパンに掲載されている例を紹介します。

モルジブに旅行した25歳女性の場合、「モルジブにてスキューバダイビング中、誤って肺に水を吸い込み、意識不明。地元病院に運ばれ意識は戻ったが、ICU設備がないため、プライベートジェット機によりシンガポールへ緊急移送を行った。海外入院は6日間。家族付き添い(※)にて帰国」。これにより治療費、ジェットでの輸送、家族の方が駆けつけた旅費・宿泊費などを合計して、818万円の保険金の支払いがあったと記されています。

中国に旅行した19歳の男性の場合、「眼鏡を2階の窓枠にはじいてしまい、手を伸ばして取ろうとしたところ窓から転落し腰椎骨折。入院期間30日。現地で2度の手術を行う。日本帰国後も入院となる」。これにより、治療費用、搬送費用、救援者費用で合計1,076万円保険金の支払いがあったとあります。

このようにクレジットカード付帯の保険だけでは、とても足りない事態が起こることもありえます。できれば、旅行保険には、治療費が無制限の契約にしておくと安心ですね。

クレジットカードの付帯に上乗せできる旅行保険もある

海外旅行では、飛行機の遅延や手荷物の遅延なども起きることがあります。その時にも旅行保険には、携帯品損害、航空機寄託手荷物遅延等費用、飛行機遅延費用などの補償があります。これらはクレジットカード付帯の旅行保険には、セットされていない場合もあります。

海外旅行の場合には、どんなトラブルに巻き込まれるかもわかりません。やはり、そんなときにも安心できるような旅行保険で備えるのがいいと思います。また、自分の使っているクレジットカードに必要な補償を上乗せできる旅行保険も発売されています。

久しぶりの海外旅行を事故なく、楽しめるのがいちばんですが、万が一、トラブルがあっても大丈夫な万全の備えをしてください。

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