はじめに
ファンドを見極めるポイント
いざ「投資をしたい!」と思っても、どういったファンドに投資をすればいいかの見極めが難しいですよね。そんな方に、良いファンドを見極めるポイントをお伝えしたいと思います。
まずは、利回りが高いことばかりを強調していないかどうか。確かに高い利回りは魅力的ですが、利回りが高いイコールそれだけリスクが高い運用をしている、ということになります。利回り以外の魅力もきちんと謳っているかを確認しましょう。くれぐれも利回りだけで判断しないようにしてくださいね。
そして投資先の企業について、まずは比較的リスクの少ない上場企業や有名企業から選ぶと安心です。例えば、フリマアプリ「メルカリ」を運営する株式会社メルカリが<約10ヵ月、2.0%、投資額に応じてポイント還元あり>、3大メガバンクの一つである株式会社三菱UFJ銀行も<約11ヵ月、1.0%>という条件で、貸付型を通じて資金調達をした実績があります。
最後に、投資先の企業だけではなくファンド業者の見極めも大切です。今までのファンド実績に加え、過去に貸し倒れがないか(ファンドの償還率)も確認しましょう。ファンドの償還率が100%であれば、今までのファンドは貸し倒れがなく全て返済されているという意味になります。過去の実績がすべてではありませんが、投資をする上で重要な判断基準になります。
貸付型が向いている人は?
貸付型は元本の変動がないため、株式などの値動きに慣れていない投資初心者や、安定的な運用を好む投資家にオススメです。初めて投資する際は少額かつ、期間が短めのファンドからスタートするといいでしょう。投資期間は短いもので数ヵ月から半年満期のものなどもあります。
また、投資経験が豊富にある方でも、リスク分散のためポートフォリオの一部に加えることもいいと思います。リスク分散のため、ファンド業者やファンドそのものの投資先をいくつかに分散して投資をしましょう。ちなみに私は資産の約10%を2つのファンド業者、7つの投資先に分散をして投資しています。投資比率に正解はありませんが、みなさまの参考になれば幸いです。
貸付(ファンド)型クラウドファンディングは、上手く使えば資産形成の強い味方になります。投資初心者はまずは少額かつ短期間から、投資経験者はポートフォリオの数%から10%を目安に始めるとよいのではないでしょうか。
なお貸付型に限らず、投資は自己責任です。「インフルエンサーがオススメしてたから」「SNSでいいと書いてあったから」などの理由ではなく、必ずご自身で判断し、納得した上で投資をするようにしましょう。
【監修】伊達有希子/ファイナンシャルプランナー(CFP、1級FP技能士)