はじめに
一押し優待銘柄ランキング・ベスト1
藤井:はい。私がオススメする優待株第1位は「カゴメ(2811)」です。トマト加工品や野菜ジュースを手がけるカゴメです。カゴメは個人株主との接点作りに注力していて、2014年には個人投資家の比率は6割超という高水準に到達しています。株主のことを「ファン株主」と位置づけ、工場見学などのイベントや交流会のほか、IRサイトも充実し、株主を大切にしている姿勢がうかがえます。
優待の内容は、100株保有で1,000円相当、1,000株保有で3,000円相当の自社製品(食品・ジュース)。
さらに、「将来性」にも魅力を感じます。アメリカの大手食品会社を連結子会社化し、世界的外食チェーンへの販売を強化。さらに、乳酸菌飲料事業にも注力し、健康ブームが売り上げの追い風になると思われます。
「株主優待生活」のおもしろさとは?
藤井:優待品が届く楽しみやお得にサービスを利用できることが株主優待の魅力ですが、最大の面白さは株主として好きな企業の成長を感じることができることです。
株主優待を入り口に株式投資を始め、企業に興味を持つことで、企業の動向や業績推移、その背景にある株式市場の動き、そして日本経済・海外情勢まで、自然と情報をチェックするようになります。
そうしていくうちに、普段の生活の中で関わる身近なものから、魅力的な企業がたくさんあることが分かってきます。将来の成長性を感じる企業や、応援したい企業の株主として、一緒に成長を実感することができる。これは株式投資にしかない醍醐味だと考えています。
投資アナリストで、株主優待マニアの藤井明代さんのオススメ銘柄ベスト5はこちらの結果に。
- 1位「カゴメ」(2811)
- 2位「オリエンタルランド」(4661)
- 3位「ANAホールディングス」(9202)
- 4位「コロワイド」(7616)
- 5位「小林製薬」(4967)
株式投資の利益を受けながら、プチセレブな気分も味わえる株主優待制度。まさに個人投資家向けと言えそうです。1,200銘柄の中には、数万円から優待券を受け取ることができる銘柄もあるので、ぜひチェックしてみてください。きっと、あなたにピッタリの銘柄と出会えるはずです。