はじめに

がんのリスクコントロールとは

では、がんの場合はどうでしょうか? がんも他の病気と同じく、公的医療保険と高額療養費制度があるので、治療費の負担は多くありません。しかし、治療が長期に渡り仕事を続けるのが難しくなり、収入が減ってしまう可能性があります。

この場合は、貯蓄だけでは対応できないこともあるので、がん保険などを利用して「リスクの転嫁」をしておくのがいいでしょう。さらに、がん検診を定期的に行うことが、がんの早期発見に繋がります。早期発見だと入院期間も短くなるので、治療費の負担が軽くなります。また、身体へのダメージも少なくなり、治療にかける時間も少なくなるでしょう。何よりも命の心配が少なくなります。定期的ながん検診は、「リスクの軽減」に繋がります。

がんなどには「リスクの軽減」と「リスクの転嫁」。病気に関しては「リスクの軽減」と「リスクの保有」で対応してみてはいかがでしょうか?

仕事ができなくなったときのリスクコントロールとは

病気やケガで仕事ができなくなったときには、困りますね。収入が減ってしまいます。しかし、会社員の場合は、健康保険に「傷病手当金」があり、病気やケガにより4日以上連続で仕事を休んでも、給料(標準報酬月額平均額)の3分の2を受け取ることができます。ですので、すぐに困ることはありません。ただ住宅ローンなどがあり、毎月の支払に余裕がない人には、困りますね。

さらに、自営業者やフリーランスの人には、「傷病手当金」はありませんから、働けないと収入がなくなってとても困ります。そういう場合には、「就業不能保険」を使って「リスクの転嫁」を考えましょう。

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