はじめに
念のため、給付金請求の手続きを調べておくと
今回は、「診療明細書」のアップロードだけで済みましたが、もし何かあった際に、医師の診断書や書類が必要な場合、再度病院に行くのも手間ですので、事前にどのような手続きが必要か、調べておくといいと思います。病気の内容によっては、現在もWEB請求ではなく、医師の診断書を同封した郵送が必要なこともあります。
検査の結果がわかった日などに、病院の受付の方に相談して、医師の診断書を書いてもらうことができれば、何度もお願いする手間を省ける可能性があります。
筆者は以前、出産の帝王切開や、その他の手術で給付金を受け取ったことがあります。その際には、WEB上での手続きがまだ整っていなかったのか、医師に診断書を書いてもらうパターンでした。
保険会社や加入のタイプによっても異なりますので、ぜひ調べてみてください。
民間の医療保険には入るべきか、否か?
今回は、医療保険の給付金請求について体験談をお届けしましたが、「そもそも、医療保険には入ったほうがいいの?」と迷っている方もいるでしょう。もしたくさんの貯蓄があれば、医療保険は不要だと思います。
なぜなら、大きな医療費がかかった場合、健康保険の「高額療養費制度」によって、年収約770万円~約1,160万円の人なら、月9万円ほどの自己負担で済むからです(自己負担額は年齢や年収などにより異なります)。
ですが、筆者は、以前身内が大きな病気をした際に、医療保険から給付金が出て、精神的に救われたことがあります。多少の貯蓄があっても、「病気もして、さらに貯蓄がどんどん減ってしまう怖さ」を感じずに済み、さらに「大きな病気をして辛いけど、給付金が出てよかったという少しでも明るい話題ができたこと」がよいなと感じたからです。
保険は、基本的には「めったにおこらないこと」「何かが起こったときに、自分ではたちうちできないこと」に優先して加入するべきだとは思います。でも、医療保険の場合は、大きな病気やケガなどのつらい状況になったときに、精神的カバーの役割も果たしてくれます。非常に安い保険料のものであれば、加入してもよいのではと、個人的に考えています。
支払った保険料を計算して、さらに支払う医療費を計算した場合、いわゆる“元が取れた”という状況にはならないかもしれませんが(ならないほうが、健康的でありがたいことですね)、それでも、万一の時の救いになるかなと感じて、筆者はかなり抑えた保険料の医療保険に加入を続けています。
また、よく健康診断などで「何か病気がわかったら怖い」と避けている人や、再検査の結果が出ても「大きな病気がわかりそうで怖い」「仕事が落ち着いてから行こうと思う」と、検査に行くのが億劫になる話もよく聞きます。
でも、医療保険に入っていれば「何かあったら、給付金が出てカバーできる」と考えることもできるので、病気の早期発見にもつながるのではないでしょうか。