はじめに

中期経営計画との乖離

食中毒事故に関する信頼はなんとか取り戻したものの、その後の業績はパッとしません。2019年度3月期の決算説明資料に掲載されている中期経営計画を見ると、当時の予定と現在とでは乖離があるのが分かります。

画像:モスフードサービス「決算説明会 プレゼンテーション資料

計画では2021年度の売り上げは1,550億円、2024年度は2,000億円となっていますが、2021年度の売り上げ実績は719億円、現在進行中の2024年度の会社予想は900億円と、残念ながら目標達成は現実不可能です。

伸び悩みの原因は、国内事業の頭打ち、原材料や人件費高、人材不足、それらに加えコロナによるダメージもあります。ただ、それらはほかの外食企業すべてが同様に負っているネガティブ要因です。当社個別のネガティブ要因、つまり、モスバーガーの吸引力の低下もあるのかもしれません。

そんな調子ですから、株式市場でもほとんど注目されていませんが、もしかしたら今後、スポットライトを浴びるときが来るかもと期待しています。というのも、直近発表された2024年度3月期第2四半期決算が非常に好調だったからです。

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