はじめに
余ったお金の使い道
男女とも月の収支は黒字です。支出がほぼ同額なので、収入の格差がそのまま余ったお金の差になっていますが、それでもみなさん一生懸命やりくりをして手元にお金を残していることが分ります。男性はなんと約16万円の黒字、女性も頑張って約9万円もの黒字です。
では、残ったお金をどう使っているのかも見てみましょう。
女性のお金の使い道で気になるのが、保険料とクレジットの借入金返済額です。詳細までは分りませんが、ここでいう保険料は個人的に加入する生命保険や年金保険といったもののようです。
例えば生命保険は、自身の万が一に備え遺された家族が困らないようにと備えるのが目的です。一般的に単身者であれば、遺される家族がいないわけですから、生命保険は不要です。
医療保険も、病気やケガをした際の収入減と医療費負担に備えることを目的として契約しますが、会社員の場合は傷病手当金があるので収入の減少も限定的ですし、医療費についても高額療養費制度があるため、上限が設定されています。それを踏まえた上で、なお生活を維持するために保険に入るわけですが、こちらも若い独身の方であればそれほど必要性は高くないと言えるでしょう。
上記を踏まえると、もしかしたら女性は保険に入りすぎているところもあるのかも知れません。
クレジットカードの返済は気をつけたいポイントです。特にリボ払いを選んでしまうと、月の返済額が一定なのでだんだんそれに慣れてしまって、さらに買い物を続けてしまう傾向があるようです。返済には金利がつきものですから、欲しいものは計画的に購入するように心がけたいものです。
月の黒字額を考えると、男女ともそれぞれもう少し有価証券の購入という項目の金額を増やしたいところです。日々の暮らしには20万円程度必要なことが調査で分かりましたから、まず生活費の3ヶ月分である60万円程度の貯金があるのであれば、もう少し投資にお金を振り向けられそうです。
5年から10年以上投資できるお金を老後資金であればiDeCoで、それ以外の目的の資金にはNISAを利用するなど税制優遇の仕組みも若いうちから利用していけば、ずいぶん将来が変わってくるのではないでしょうか。