はじめに

最も優先すべきものは自分への投資

お金を使う時には、その行動が「浪費」「消費」「投資」の3つのうちどれに当てはまるのかを考えるようにしましょう。

無計画な行動によって生じるクレジットカードの借り入れ返済金利は「浪費」です。自分にとっても何のメリットもないので、真っ先に改めたい行動です。

「消費」は値段と同等の価値が得られる行動です。なかなか削れない美容代もクーポンを利用するなどをすれば同じ消費でも得られる価値は大きくなります。

もし必要のない保険に入っているのであれば、その保険料を有価証券の購入に充てることも考えられます。将来の価値の値上がりにお金を回すことを「投資」と言います。特に若い方の場合、「時間を味方につける」ことが可能なので、一日でも早く投資に取り組む方がメリットを得られます。

例えば、月1万円を5%で運用するとしましょう。10年継続するとその残高は1,552,823円になります。20年継続すると4,110,337円、30年であれば8,322,586円になります。時間が2倍、3倍と長くなるのに対し、資産はそれ以上大きくなることが分ります。

もちろん収入をあげるための勉強代に充てることも自分への「投資」です。特に女性の場合、働き方の違いかも知れませんがこれだけ収入に差があることを理解したうえで、今後の収入アップのために何が必要なのか、考えることは将来につながることではないかと思います。

昨年は、「年収の壁」が問題となり、扶養内でいることを優先し、働くことを調整した方が得なのではないかといった話題もありました。しかし長い人生を考えると、働き収入を得るということは自分の人生を支えるもっとも重要な事柄となります。

男性だから、女性だからということではなく、収入があってこそ資産形成も心に余裕をもちながら取り組めるものです。従って今回の調査対象となっている34歳までの方で考えると、もっとも優先すべきことは自分への投資であるとも言えるのではないでしょうか?

2024年のスタートに際して、株式市場への投資を考えるとともにご自身のキャリアと人生設計を考える、参考にしていただければ幸いです。

参考:総務省「家計調査2022年

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