はじめに

複利は計算期間が短くなるほど効率が上がる

ところで上記の数字を見て「あれ?」と思った方もいらっしゃるのではないでしょうか。そうです。同じ3%を10年間、複利運用する場合、1年複利と半年複利とで比べた場合、複利の計算期間が短い後者の方が、元利合計金額は幾分か多くなるのです。つまり同じ利率、同じ期間で運用するとしても、1年複利よりも半年複利、それよりも3カ月複利、さらには1カ月複利というように、複利の計算期間が短くなればなるほど、満期時点で受け取れる元利合計金額は大きくなるのです。

ちなみに半年複利で運用できる金融商品は、銀行が扱っている預入期間3年以上の「スーパー定期」、郵便局が扱っている「定額貯金」が代表的です。また1カ月複利になると、純粋な複利ではありませんが、たとえば証券会社などが扱っているMRFは、1カ月の運用期間中に得られた分配金から税金分を差し引いた残りを元加して運用します。

複利運用効果は、このように複利の計算期間が短くなるほど効率が高まりますが、その他にも、運用資金の額が大きくなるほど、あるいは適用される利率が高くなるほど、運用効率が高まる傾向もあります。

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