はじめに
米国の優良企業で構成されるS&P500
一方2位のS&P500(S&P500種指数)は、米国の代表的な株価指数です。S&P500は米国株式市場全体の約80%にも及ぶ時価総額比率を占めています。そのため米国市場全体の主軸となっている指数といえます。組み入れ銘柄は市場規模や流動性業種等を考慮して選ばれ、ニューヨーク証券取引所やNASDAQに上場している約500銘柄を時価総額で加重平均し指数化したものです。
S&P500の銘柄として選ばれるにはクリアしなければならない条件がいくつかあり、かなり厳しい整備網が敷かれています。例えば時価総額は82億ドル以上、浮動株比率は50%(41億ドル)以上でなければならない、四半期連続で黒字の利益を出しているなどといった内容です。これらを満たしている優良企業のみが選出されています。
最新の月次報告から組み入れ上位銘柄は、マイクロソフト(7.2%)、アップル(7.2%)、アマゾン(3.4%)、エヌビディア(3.1%)、アルファベット(2.4%)などといった日本でもお馴染みの米国企業が名を連ねています。なお、現在の組み入れ銘柄数は503です。この指数をチェックしておけば、概ね米国の経済状況が把握でき、世界の時価総額の約6割を占めているのは米国市場ですので、大まかに世界経済を反映していると言えるでしょう。
リスク分散ならオルカン、パフォーマンスならS&P500?
2商品を比較すると構成銘柄数に大きな違いがあります。オルカンは2831銘柄なのに対し、S&P500は503銘柄です。オルカンは全世界に分散投資し、リスクを最小限に抑えているように感じます。
ただし、直近のパフォーマンスはS&P500の方が優位となっています。米国市場の株価が堅調している事が要因です。ただ、2商品とも米国株に左右される事は間違いなさそうです。今後、米国株が下落した場合にどのような動向が見受けられるのかにも注目です。
なお、松井証券によれば、この2商品以外では高配当銘柄の人気が高いようです。中でも、JT(2914)や三菱UFJ(8306)、三菱商事(8058)などの個別株に資金流入があったようです。
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