はじめに
退職金を含めた資産を整理する
年金資産を企業型DCからiDeCoに移管する場合、証券口座をお持ちでなければ口座を開設する必要があります。これから口座を開設するならば、各種手数料の安さや取扱商品数の豊富さから、ネット証券がおすすめです。
また、転職前の在籍期間によっては、退職金を受け取る場合もあるでしょう。その場合、資産状況にも変化が生じます。ぜひこの機会に資産運用について考え直してみましょう。2024年から新NISAも始まりました。リスクを抑えた資産運用の王道は、「長期・積立・分散」投資です。長期で積立を行うために、できるだけ早めのスタートがおすすめですが、40代からでもまだまだ間に合います。
口座開設などの手続きは面倒に感じるかもしれませんが、この機会に「散らばった資産を棚卸する良い機会」と捉えてみてはいかがでしょうか。
保育園はそのまま通える?子どもの預け先を確保する
続いて、子どもが保育園に通っている場合の注意点をお伝えします。母親が仕事を辞めることで現在通っている保育園に通い続けられるのかという問題は、働きながら子育てをする女性がキャリアチェンジを考える際に、最も心配することのひとつだと思います。
退職時、すでに次の仕事が決まっているなど間をあけずに転職する場合は問題ありませんが、退職してから求職活動を行う場合は注意が必要です。子どもを保育園に預けながら求職活動を行う場合、すぐに保育園を退園とはなりませんが、再就職までの猶予期間が設定されています。この期間内に次の仕事を決めて入社しないと、保育園を退園となってしまいます。
猶予期間については90日が基本となっているようですが、厳密には自治体によって異なります。そのため、退職前にお住まいの市区町村へ、あらかじめ確認しておいた方が安心でしょう。
また、冒頭に紹介した女性のように退職後に職業訓練を受講する場合は、「就学」として保育園の認定が可能です。就学の認定には受講の時間数で基準が設けられているため、こちらも前もって確認しておくことをおすすめします。