はじめに
保険で対応できるものは決まっている
保険はなんでも保障してくれるわけではありません。医療保険ならば、入院・手術をしないと保険金は出ません。がん保険に対応しているのは「がん」だけです。死亡保険は死んだとき、介護保険は、要介護状態になったときだけ保障されます。このように決まった状態になったとき、はじめて保障されるのが保険です。
医療保険は、健康保険があるので必要性の低い保険です。介護保険は、あまり若いときから入っても意味がありません。就業不能保険は、会社員などには傷病手当金があるので必要度は低いですが、フリーランスには必須な保険でもあります。がん保険は、手術や抗がん剤治療が難しい超高齢者には、あまり必要な保険ではないかも知れません。
このように、年齢や状況によって必要な保険は変わってきます。
がん保険・医療保険は、医療技術の進歩に合わせて変化している
保険商品はどんどん進化しています。がん保険や医療保険の場合は、昔入った保険では、保障内容が古いことがあります。
たとえば、入院が短期化しているので、入院保障だけでは意味がなくなってきました。特にがん治療は、入院・手術が中心でしたが、抗がん剤治療、放射線治療などの長期の通院治療に変わってきました。さらに自由診療の保障も重要になってきました。そのため古いがん保険では十分な対応ができない場合があります。これも、ある程度の期間での見直しが必要になります。
保険の見直しで損をしないためには
見直しのタイミングは、先に述べたように、ライフステージが大きく変わったときです。また、10年ごとなど定期的に見直しの検討をするのもいいでしょう。保険は長期の契約になるので、あまり頻繁に見直す必要はありません。
さて、見直すことで得になるという話をしましたが、見直したことで損することがあるのも事実です。それは、見直しの際、保険営業員や無料相談で勧められた通りに契約をしてしまうケースです。必要のない保障を追加してしまったり、見直すことで予定利率が下がってしまったりすることで、結果的に損になることがあります。
保険を見直すときは、まず自分に必要な保障、家族に必要な保障はなにかをしっかり把握することから始めましょう。そして、必ずいくつかの保険商品を比較することが大切です。