はじめに

意見が分かれるガンへの備え

2人に1人が発症すると言われているガン。私たちに身近な病気であるため不安を抱えている人も多いのではないでしょうか。そもそもガンは上述した4つの分類のどこに該当するのでしょうか。ガンに関しては年齢や病気の進行具合、生活習慣等によってリスク度合いが異なるため、4つの分類に当てはめることができません。

ガン保険に関しては要・不要の意見が分かれることが多いですが正解はなく、各個人で総合的に判断することが必要です。他の病気等にも同じように言えることではありますが、日々の体調管理、定期的な健康診断や人間ドッグ、貯蓄による備えが基本です。そして、公的医療保険や通常の医療保険でのガン特約でも十分にカバーできることもあるでしょう。その上でご自身に必要な部分をプラスアルファの保険等で備えていきましょう。

また「子供が成人するまで」など期限を決めてガン保険に加入するのも1つの方法です。期間が限定的であれば保険料のトータルコストも押さえられますし、これから教育費がかかるというタイミングで、“ガンの治療費のために貯蓄を取り崩すことなく生活できる安心感が欲しい”という方は多い印象です。

リスクを理解して正しく保険に入ろう

リスクにもいろいろな種類と対策があることがお分かりいただけたかと思います。保険で備えるべきリスクは、発生頻度は高くなくても損害が大きい死亡や高度障害といった万が一のリスクが最優先です。それ以外はリスクを避ける、予防を心掛ける、貯蓄で賄うなどの方法があることは前述した通りです。

不安感からあらゆるリスクに保険で備えようとすると、その分保険料も膨らみ、家計を圧迫し兼ねません。むやみに保険に入るのではなく、正しくリスクを理解して優先順位を付けた上で備えていくことが大切です。

【監修】伊達有希子/ファイナンシャルプランナー(CFP、1級FP技能士)

保険料を払いすぎていませんか? お金のプロがあなたにあった保険を診断[by MoneyForward]

この記事の感想を教えてください。