はじめに

おすすめはネット証券 SBI証券・楽天証券・マネックス証券をチェック

以上の点を踏まえると、おすすめはネット証券。具体的には、SBI証券・楽天証券・マネックス証券の3社から選ぶとよいでしょう。

<SBI証券・楽天証券・マネックス証券の比較表>

(株)Money&You作成

表からもわかるように、SBI証券・楽天証券・マネックス証券ともつみたて投資枠対象商品や米国株を多数扱っています。日本株・米国株・単元株の取引手数料も無料ですし、単元未満株の取引もできます。さらに、投資信託を保有していることでポイントがもらえるサービスもあります。少額から投資して、お金を堅実に増やすことができるでしょう。

以下、3社の特徴を具体的に見ていきましょう。

SBI証券

ネット証券最大手のひとつ、SBI証券のNISA口座では、国内株式・米国株式・海外ETF・投資信託の取引手数料がすべて無料になっています。単元未満株の取引でも取引手数料がかからないので、コストを極力抑えたい人に向いています。

つみたて投資枠での投資信託の買い付けには、三井住友カードを利用したクレカ積立が利用可能。Vポイントが0.5~5.0%(カードの種類により異なる)貯められるうえ、「投信マイレージサービス」によってTポイント・Vポイント・Pontaポイント・dポイント・PayPayポイント・JALのマイルのうちから1つ選んだものをもらえます。

還元率は商品により異なりますが最大年0.25%(JALのマイルは最大で年0.125%)。Tポイント・Pontaポイント・Vポイントは1ポイント=1円で投資にも利用できます(なお、2024年春にTポイントとVポイントが合併して青と黄色の「Vポイント」になる予定です)。

スマホアプリ「SBI証券株 アプリ」では、銘柄を絞り込む検索機能が便利。たとえば「人工知能」と検索すれば、人工知能(AI)に関係のある企業が表示されるので、いろいろな銘柄を見つけるきっかけにできます。また、株主優待も優待の権利確定日や品目で検索できるので、お目当ての優待を探しやすいですね。

住信SBIネット銀行と口座を連携する「SBIハイブリッド預金」を利用すれば、住信SBIネット銀行の口座のお金をそのまま投資に回すことが可能。出金時も直接住信SBIネット銀行の口座に振り込まれますので、SBI証券の口座への入出金の手間が省けます。そのうえ、設定によって住信SBIネット銀行の普通預金金利が0.001%から0.010%と、10倍になります。

楽天証券

楽天証券もSBI証券と並ぶネット証券最大手の一角。楽天証券のNISA口座でも、国内株式・米国株式・海外ETF・投資信託の取引手数料がすべて無料です。

楽天証券の「かぶミニ®︎」では東証に上場する約1600銘柄に1株から投資が可能。うち約700銘柄は取引時間内に注文してすぐに売買が成立する「リアルタイム取引」ができます。加えて、「かぶツミ®︎」では3000円以上・1株から単元未満株や単元株の積み立て投資ができます。日本株はもちろん、米国株の積み立てにも対応しています。これらも、新NISAに対応しています。

楽天キャッシュ決済では、楽天カードからチャージして支払うことで一律0.5%の楽天ポイントがもらえます。また、楽天カードクレジット決済をすることでも0.5~1.0%の楽天ポイントがもらえます。
楽天ポイントは投資にも活用可能。楽天ポイントを使った投資信託・米国株式の購入はSPU(条件を満たすと楽天市場での買い物でポイントが多くもらえるようになるサービス)の対象で、「月間合計3万円以上のポイント投資(投資信託):+0.5倍」「月間合計3万円以上のポイント投資(米国株式、円貨決済):+0.5倍」となります。楽天ポイントは1ポイントでも使えばSPUの対象になります。

さらに、投信残高ポイントプログラムでは、「楽天・プラスシリーズ」の投資信託を保有することで毎月の平均保有金額に応じて年率0.017%~0.053%の楽天ポイントがもらえるほか、月末時点の残高が一定に達すると資産形成ポイントももらえます。

スマホアプリ「iSPEED」では日経新聞の記事が無料で読める「日経テレコン(楽天証券版)」がお得。会社四季報の情報もアプリから参照できます。
SBI証券同様、楽天証券と楽天銀行の口座を連携する「マネーブリッジ」を設定すると、楽天銀行の口座に入金したお金が直接楽天証券での投資に利用できます。そのうえ、普通預金の金利が0.02%から最大0.1%(300万円超の部分は0.04%)に上昇します。

マネックス証券

マネックス証券のNISA口座でも、国内株式・米国株式・海外ETF・投資信託の取引手数料がすべて無料です。

マネックス証券ではマネックスカードを利用したクレカ積立でマネックスポイントが貯まります。マネックスポイントはAmazonのギフト券やTポイント、航空会社のマイルなどと交換可能。基本還元率も1.1%と高くなっています。また、保有する投資信託の残高に応じて、最大年率0.08%のマネックスポイントが貯まります。

NTTドコモと業務提携したことから、2024年夏にはdカードを利用したクレカ積立ができるようになり、マネックスポイントの代わりにdポイントが貯めたり投資に使えたりするようになる予定です。
また、マネックス証券はイオン銀行とも業務提携しています。将来的にはイオンカードを使ったクレカ投資やWAONポイントを使ったポイント投資も検討されています。

マネックス証券では「米国株定期買付サービス」で米国株・米国ETFの積立投資ができます。米国株・米国ETF購入時の為替手数料が無料(売却時は25銭)となっており、手数料を抑えた取引ができます。また、「配当金再投資サービス」を利用すると、得られた配当金で自動的に同じ銘柄を購入できます。

スマホアプリ「マネックス証券アプリ」では株式投資だけでなく、投資信託など、他の商品の売買もできます。積立の設定もスマホからできるので簡単です。

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