はじめに

オカムラとイトーキ、それぞれの決算は?

オフィス家具といえば、先頭を走るのがオカムラ(7994)、二番手はイトーキ(7972)です。それぞれの決算を見てみましょう。

まずはオカムラから。

画像:オカムラ 「2024年3月期 第3四半期決算短信〔日本基準〕(連結)

2月9日に発表された2024年4月期の第3四半期決算は、①売上高は210,221(百万円)、②前年比+6.4%、③営業利益13,191(百万円)、④前年比+64.3%と大幅な増益です。

オカムラは、第1四半期と第2四半期の2回、通期予想を上方修正しており、会社の想定以上に好調だったことが分かります。ちなみに営業利益の通期予想は23,600(百万円)なので、第3四半期時点の進捗率は55.8%と物足りない感じを受けますが、前年度の進捗率は46.2%、前々年度は58.7%なので、ラストの1-3月で一気に追い上げる季節性があることが分かります。

画像:TradingViewより

ただ、株価推移をみると、2023年の9月あたりから、2,000円~2,300円の間で行ったり来たり、高値圏で足踏みしている状態。

一方のイトーキはどうでしょう?

画像:イトーキ「2023年12月期 決算短信〔日本基準〕(連結)

2月13日に発表された2023年12月期決算は、①売上高は132,985(百万円)、②前年比+7.8%、③営業利益8,523(百万円)、④前年比+86%とこちらも堂々たる数字です。もともとの予想値が、営業利益は7,500(百万円)でしたので、13%以上の上振れ着地となりました。

画像:イトーキ「2023年12月期 決算短信〔日本基準〕(連結)

同時に発表された新年度予想は、①売上高137,500(百万円)、②前年比+3.4%、③営業利益10,000(百万円)、④前年比+17.3%で、過去最高売り上げ、営業利益を更新予想。ちなみにイトーキも、前年度は2回の上方修正をしていますので、オフィス家具業界全体がいかに好調だったかが分かります。

画像:TradingViewより

株価推移は、直近の決算時に急騰し、いったんは利益確定で下がってきましたが、ふたたび上昇トレンドに乗っているように見えます。

投資管理もマネーフォワード MEで完結!配当・ポートフォリオを瞬時に見える化[by MoneyForward]