はじめに

50歳未満の「ねんきん定期便」では「最近の月別状況」を確認する

50歳未満の「ねんきん定期便」では、裏面の直近1年間の月別状況を確認してください。国民年金加入月であれば保険料納付実績を、厚生年金加入月であれば標準報酬月額と標準賞与額、給与天引きされた保険料額に間違いがないか確認します。

・標準報酬月額=直前の4・5・6月の給料総支給額の平均額を同年9月以降、標準月額等級表にあてはめたもの
・標準賞与額=賞与の総支給額(上限150万円)

給料や賞与から保険料が天引きされているにもかかわらず、納付実績が記載されていないなどがあれば訂正の手続きが必要となります。登録を訂正するためには給与明細などの証明が必要になります。直近1年であれば給与明細や国民年金の保険料納付書も残っているでしょう。

また、50歳未満の人は、「加入実績に応じた年金額」を見てその少なさに驚くと思いますが、実際に年金が受給できるまで10年以上保険料を支払わなければならない中で、この額は参考程度に見ておきましょう。

50歳以上の「ねんきん定期便」は「老齢年金の種類と見込額、開始年齢」がポイント

50歳以上の「ねんきん定期便」の内容と注意点で、50歳未満と大きく違うのが、老齢年金の種類と見込額です。国民年金加入中なら保険料を誕生月の前月分まで納めたとして、厚生年金加入中なら標準報酬月額が60歳前月まで続くとしての計算となっています。

「加給年金」と「厚生年金基金の代行部分」が考慮されていないので、対象の人は実際の年金額は増えることとなります。なお、基金からの年金額は後ほど説明するねんきんネットでわかります。

受給資格期間も重要です。120ヶ月に到達していない場合は60歳までの期間で到達できるように過去の未納分など納付できないかを検討してください。

退職後の資金準備は遅くても50代のなるべく早い段階から始めることが重要です。そのためにも、50歳以上の「ねんきん定期便」から、65歳以降世帯でおよそ月いくらの年金が受給できるかということを知っておく必要があるのです。

なお、59歳時に届く封書のねんきん定期便は、35歳45歳時同様加入履歴を確認するとともに、「受給開始年齢」に注意が必要です。特に共済加入期間がある女性は、65歳より前の受給開始年齢がいくつかに分かれていることがあります。その年齢ごとに請求手続きをしなくてはいけないので、忘れないようにしましょう。

次は「ねんきんネット」の活用の仕方を紹介します。