はじめに

15期連続増配を達成か

この1年間でどのような変化があったのか決算説明書で確認してみましょう。

画像:三菱鉛筆「2023年12月期 決算補足説明資料

ビジュアルで見るとより際立つのが、2020年以降の売上の伸びです。2022年過去最高売上でしたが、それを軽々超えています。

画像:三菱鉛筆「2023年12月期 決算補足説明資料

そして、売上の伸びを牽引しているのが、海外での当社製品の人気です。1年前、海外売上比率が50%を超えたと喜んでいましたが、ここ1年でさらに比率を高め、53.5%になっています。

画像:三菱鉛筆「2023年12月期 決算補足説明資料

営業利益率、経常利益率の改善も目を見張るものがあります。これは値上げが受け入れられたことも大きいのでしょう。

画像:三菱鉛筆「2023年12月期 決算補足説明資料

さらに配当金は、2024年12月期で、15期連続増配を達成予定です。これは新NISA銘柄としても非常に魅力的。

画像:三菱鉛筆「2023年12月期 決算補足説明資料

製品別の売上比率をみると、サインペンが25.3%から29.8%と大きく伸ばしており、これは海外で、POSCA人気が引き続き強いためでしょう。ちなみに当社は、株主優待を出していないので、今後、こういった人気製品や、新商品を優待で出せば、個人投資家からの注目が一気に高まりそうです。

三菱鉛筆の過去の修正利益を見ると、2021年、2022年、2023年と3年連続で上方修正しています。

画像:三菱鉛筆 「2023年12月期 決算短信〔日本基準〕(連結)

2024年度の予想は①売上高78,000(百万円)、②前年同期比+4.3%、③営業利益12,500(百万円)、④前年同期比+5.5%と、伸び率が物足りなく感じますが、これも例年に習うと上方修正をして、結果、二桁の増収増益なんてことも十分期待できます。

画像:TradingViewより

株価は、2月16日の本決算発表日翌日に大きく上昇したのち、高値圏で行ったり来たりと揉み合っています。この記事がアップされる4月25日に第1四半期決算が発表されるので、前年比が期待以上で伸びていれば、揉み合いからうわっぱなれの一段高となるかもしれません。

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