はじめに
業界1位パイロットコーポレーションの決算は?
三菱鉛筆が好調となると、前回の記事で比較対象として取り上げた業界1位のパイロットコーポレーションのその後も気になります。
画像:パイロットコーポレーション「2023年12月期 決算短信〔日本基準〕(連結)」
2月13日に発表された2023年12月期は、①売上高118,590(百万円)、②前年同期比+5.1%、③営業利益11,851(百万円)、④前年同期比△10.6%で、当初予想に届かない着地でした。新年度予想に関しては、売上前年比2.0%増、営業利益は5.2%増とパッとしない数字です。パイロットは、欧州や中国での売上が低迷していることが、グループ全体の足を引っ張っており、海外子会社が堅調な三菱鉛筆とは明暗を分けています。
画像:TradingViewより
株価は、両者の状況を如実に表しており、きれいに二手に分かれています。時価総額は、パイロットが1,700億円、三菱鉛筆は1,500億円で、もうすぐ業界内の順位が入れ替わりそうです。パイロットは、日本の20倍の市場とされる幼児教育分野に進出するなど、巻き返し作戦を仕掛けてますので、おとなしく王位の座を譲る気はなさそうです。文具業界の首位争い、この1年間でどう変化するか楽しみに見守りたいと思います。
※本記事は投資助言や個別の銘柄の売買を推奨するものではありません。投資にあたっての最終決定はご自身の判断でお願いします。
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