はじめに

介護費用に掛かる費用は平均で820万円!

では、介護保険には、入った方がいいのか?というと、どうしても必要な保険ではありません。

ただ、要介護になると、いろいろお金がかかるのは事実です。公的介護保険があるので、自己負担は少なくて済むとはいうものの、生命保険文化センターの調べでは、公的介護保険を使ったときの自己負担額は、施設での介護となった場合、総額で平均820万円というデータがあります。介護は、長期間に渡る場合が多いので、どうしても負担額が大きくなるのです。

その介護費用は、貯蓄など余裕資金があれば、それで準備するのが一番です。その場合には、とくに介護保険を利用する必要はありません。なぜなら、ずっと元気で暮らすことができれば、介護費用は必要ないからです。介護は必要になるのかどうかわからないので、貯蓄で対応できるのであれば、介護保険は必要ありません。

元気で暮らすことができれば、使わなかった介護費用(貯蓄)は、旅行などのレジャーに使えばいいのですから。しかし、あまり余裕資金がない人は、ある程度、介護保険で備えておくと安心かもしれません。

介護費用は、どのくらい準備をしておけばいいのか?

では、どのくらい介護費用を備えればいいのでしょうか。

その答えとしては、「介護費用は、どのくらいかかるのか?」よりも、「介護費用は、どのくらいかけたいのか?」という考え方をしましょう。

先程、介護の自己負担の総額は平均820万円といいましたが、あくまでも平均額です。介護にかかる費用は、要介護の状況により異なります。

介護費用は掛けようと思えば、いくらでも掛けることができます。高級な有料老人ホームは、入居金が1億円以上という施設もあります。お金を掛ければ、いいサービスを受けることができます。どの程度のサービスを受けたいのかとか、受けさせたいのかで、介護に掛かる費用は変わってきます。

どんなサービスを受けたのかを考えて、もし介護費用が足りない場合には、介護保険を利用するのもひとつの手だと思います。

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