はじめに

週末の早朝、近所の公園に出かけると、犬の散歩をしている人をたくさん見かけます。たいていの犬が、お洋服を着ており、下手をすると人間の洋服よりもお金がかかってそうです。ここ数年、とくにコロナ禍以降、ぐっとペットを飼う人が増えました。

自宅にいる時間が長くなったため、そこに癒しを求めるのでしょうか? わたしの友人は、一人暮らしを長く続けていたところ、実家で犬を飼うことになり、犬と一緒に暮らしたいため、実家に戻りました。そういえば、最近は、犬と一緒に泊まれるホテルも増えています。中には、犬と一緒に回れるゴルフ場もあるとか。ちなみに犬の生涯飼育経費は約250万円です。ペットの長寿命化が進んでいることを考えると、さらに増加しそうです。

ペット熱が高まる中、実際、ペット関連銘柄の業績はどうでしょう?


実はペットケア事業の最大手ユニ・チャームの決算は?

まずはユニ・チャーム(8113)。当社のメイン事業はオムツなどパーソナルケアが主流ですが、ペットケア事業部単体でも1,400億円ほどの売り上げがあり、業界では最大手です。

直近5月7日に発表された2024年12月期第1四半期決算では、ペットケア部門の売り上げは343億円(前年同期比+10.7%)、コア営業利益73億円(前年同期比+32.1%)と二桁の伸びとなっており、営業利益率も17.8%から21.2%と改善されています。

ペットケア用品は、パーソナルケア商品よりも一足早く、価格転嫁を行なっており、その効果は一巡したものの、引き続き高い成長が継続しているとのこと。人間同様、ペットの健康志向も高まっており、高価格でも身体によいペットフードが売れているようです。

ペット用フードの専門商社の決算は?

となると、ペット用フードの専門商社エコートレーディング(7427)が気になります。わたしたち一般消費者では馴染みがない企業名ですが、ペット用品・ペットフードの卸売では業界大手で唯一上場している会社です。

ペット同伴OKのペット王国という大型イベントを開催したり、ペットと一緒に暮らせる不動産を紹介したりと、「私たちは日本一のペットカテゴリー企画会社を目指します」の宣言通り、ペット周りをぬかりなく網羅しております。

直近4月5日に発表した2024年2月期決算では、売上高1,074億円(前年比+10.8%)、営業利益17億円(前年比2倍)で、過去最高売り上げ最高利益となっています。この期中に開催された「みんな大好き! ペット王国2023」では、2023年5月3日、4日の二日間で動員数が約4万人に達成するほどの大盛況でした。やはりペット市場は拡大傾向にあるようです。

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