はじめに

NVIDIAを凌ぐ株価上昇劇をみせた「さくらインターネット」

日本の株式市場で生成AIブームのもっとも大きな恩恵を受けそうだと期待されているのは、データセンターを運営するさくらインターネット(3778)です。生成AIの発達によって、大量のデータが発生します。その管理や処理を行うためのデータセンターの重要性はますます大きくなるからです。

2023年、6月に経済産業省が、国内での生成AI開発の基盤づくりを行うため、クラウドを通じて生成AIの開発を手掛けるスタートアップなどに、スパコンの計算能力を安価で提供するのを条件に、さくらインターネットに財政支援を行うと発表しました。そこで当社への投資家からの視聴率は、一気に高まり、当時700円台だった株価は、2024年3月には10,980円というNVIDIAを凌ぐ株価上昇劇を見せました。さすがに過熱感から、現在は5,000円台まで調整していますが、それでもPERは152倍。ここまで期待値だけで株価が上がってくれるのですから、日本の小型株にはやはり投資妙味を感じます。

画像:TradingViewより

データセンターへの視聴率がやや低下してきた今、代わりに視聴率を高めているのが”空調”関連です。大量のデータを処理するには、大量の電力を消費するため、高熱を発します。わたしは、夏場にパソコンを使用していると高熱になるため、小さい扇風機を使用しています。家庭レベルでそうなのですから、データセンターがどれほど熱くなるかは、想像にかたくありません。

じつは今年に入って空調関連銘柄が、次々と年初来高値を更新しています。業績は非常に堅調で、思惑買いというよりは、実績買いと言えそうです。

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