はじめに
「やせる冷蔵庫」という言葉を聞いたことありますか?「やせる」と「冷蔵庫」という一見ミスマッチな言葉を組み合わせたこの造語を考えたのが、書籍『やせる冷蔵庫』の著者であり、食欲コンサルタントとして運動と食事を通して健康な体をつくり、やせるための指導を行ってきた村山彩さんです。
彼女はこれまで200例ほどの冷蔵庫を分析し、冷蔵庫とその持ち主の体に関連性があることを発見しました。今まで誰も考えもしなかった着眼点ですが、この『やせる冷蔵庫』に書いてあることを実践するとダイエットできるだけでなく、無駄遣いも減らせるというから驚きです。
今回は書籍『やせる冷蔵庫』から、今より絶対お得になる冷蔵庫のつくり方をご紹介します。買い物テクや保存法など、今すぐ実践できるものばかりです。
「冷蔵庫の中身=あなたの体」と考えよ
「冷蔵庫」というものを一言で表すなら、どんな言葉を思い浮かべますか? 「食品を長く保存できるもの」「たくさんの食品を収納・貯蔵するもの」など、私たちはついつい機能に目がいってしまいがちですが、村山さんが表現するなら「いずれあなたが食べるものが入る容器」となるでしょう。
村山さんは「あなたの体はあなたが食べたものでできており、冷蔵庫の中身はいずれあなたが食べるもの」と言っています。つまり、冷蔵庫の中身はあなたの体を表しているのです。
村山さんの理論によると、冷蔵庫の中身を見れば、持ち主の体の状態がすぐわかるといい、冷蔵庫の中身を変えることができれば、その人の体型も変えられる可能性があるということです。『やせる冷蔵庫』という本のタイトルはまさにここからきています。いずれ自分の体に入るものとイメージするだけで、買うものをなるべく控えようという気持ちがおきませんか?
買い物の前に「2回メモ」をせよ
あらかじめ買うものをメモに書いて、それを見ながら買い物をする人は多いと思います。余計なものを買わないための予防策として、とても有効な手段ですが、村山さんはさらにもうひと手間加えて買い物をするといいと言います。それが「2回メモ」!
「2回メモ」とは、まず冷蔵庫を見ながら購入するものをメモし、それが終わったらもう一度、買う順番に並べ替えてメモし直します。一般的なスーパーでは最初に野菜コーナー、その次にお魚・お肉コーナーなどと、それぞれの売場コーナーが明確に配置されており、その順路に従って私たちは買い物しています。
自分がよく行くスーパーの配置を思い出しながら、買う順番を想定してメモを書き直すことで、買い物の際に動線を意識することができ、余計な場所に行くことなくスムーズに買い物を済ませることができるわけです。さらに、寄り道せず早く買い物できるので、お金だけでなく時間の節約にもなります。
冷蔵庫内のランプ付近には「背が低いもの」を置け
食材を冷蔵庫の中へ入れるとき、いつも定位置に入れているでしょうか? おそらく「野菜は野菜室、肉・魚類は冷蔵室」など、それぞれの保存室へ入れるだけという人がほとんどではないでしょうか。村山さんの場合、冷蔵室ならばそのスペースを12のゾーンに分け、食材をいつも決まった場所へ置いていくと言います。
冷蔵庫内の食材の配置を決めることにより、食材のつめこみ過ぎやいつも余らせてしまう食材など、現状の問題点を知ることができ、それを踏まえた冷蔵庫の改善、ひいては食生活の改善、さらに電気代の節約もできるようになるのです。
例えば、冷蔵室の上部中央にはランプが付いていることが多いとのこと。このランプをふさいでしまうと、ランプは室内を明るくする役目を失い、全体的に暗くなり、どこに何が入っているか見づらくなります。
そこで、ランプを邪魔しないような「背が低い食材」を置くのがベスト! 具体的には「味噌」や「小麦粉などの粉もの」などを置くと室内も明るくはっきりと見ることができます。また、食材も一目瞭然なので、食材の買い過ぎやいつまでも冷蔵庫に入れたままで腐らせてしまう、などのムダづかいも一気に解消できます!
いかがでしたか?今回紹介したのはほんの一部ですが、参考にすべきことがたくさんありましたよね。内容についてもっと詳しく知りたい方は『やせる冷蔵庫』を読んでぜひ実践してみてください!