はじめに
出口までの計画が老後の安心に繋がる
老後資金はいつかは使うお金です。何歳まで積立を続けて、何歳から受け取るのか、貯め方だけではなく、受け取り方まで想定しておく必要があります。
ライフプランを立てるときには、iDeCoやNISAへの加入期間のシミュレーションだけではなく、受け取り期間のシミュレーションもあわせて行いましょう。老後の生活がより具体的にイメージしやすくなり、安心感も増すはずです。
元本確保型ではない商品で資産運用を行う場合、資産がどれだけ増えるかを確定することはできません。それでも、期待できる効果が可視化できると、資産形成を行うモチベーションや持続力に繋がります。
新NISAの話題をきっかけに、老後資金準備に向けて動き出すのは歓迎すべきことです。ただし、老後資金を貯める方法を最初からNISAに限定することはやめましょう。必ずしも、世の中で話題になっているものが自分にとっても有益だとは限りません。
自分にとって必要な対策は何か、自分に合う方法は何かを見つけるためにも、まずはライフプランでお金の流れを把握することからはじめましょう。全体像がわかれば、自分にとって適した方法を選択しやすくなります。望む老後の暮らしを実現するため、手段を選ぶ前に現状把握から老後資金準備を進めていただきたいと思います。
【監修】伊達有希子/ファイナンシャルプランナー(CFP、1級FP技能士)
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