はじめに

ジャクソンホール会議(8月22〜24日)

米カンザスシティー連銀経済シンポジウム、通称ジャクソンホール会議(Jackson Hole Economic Symposium)は、アメリカのワイオミング州ジャクソンホールで毎年8月に開催される経済シンポジウムです。

この会議は、カンザスシティ連邦準備銀行が主催し、世界各国の中央銀行総裁や財務大臣、学者、金融市場関係者が一堂に会する非常に重要なイベントです。会議の目的は、経済政策や金融政策に関する最新の議論を行い、世界経済の現状と将来の課題について意見を交換することです。各国の中央銀行総裁や財務当局が講演を行い、今後の金融政策の方向性について示唆を与えることがよくあります。特にパウエルFRB議長が行う講演は世界中の投資家が注目します。この講演で発表される内容は、金利の動向や量的緩和の方針など、今後の市場に大きな影響を与えるため、投資家にとって非常に重要です。

“夏枯れ相場”の注意点

最後に“夏枯れ相場”について解説します。

“夏枯れ相場”とは、夏休み期間中に取引量が減少し、株式市場が低迷する時期のことを指します。この時期は、投資家やトレーダーが休暇を取るため、取引が少なくなり、市場の流動性が低下します。流動性が低下すると、株価が急激に変動しやすくなるため、注意が必要です。

また流動性が低いため、売買のタイミングが難しくなることがあります。特に、大量の株を売買する場合、希望する価格で取引を成立させるのが難しくなることがあります。

流動性の低下に伴うリスクを分散するため、複数のセクターや銘柄に投資することを検討しましょう。これにより、一部の銘柄の急激な変動に対するリスクを軽減できます。流動性が低い期間は、大きなポジション(保有している資産)を持つことを避け、リスク管理を徹底しましょう。夏枯れを狙って、大きく相場を動かして、ロスカット(損切り)を誘うなどの動きも見られることがありますので、今持っているポジションが、大きく価格が変動したときに耐えられるものなのか、しっかり考えたほうがいいと思います。

これから夏休みが始まりますが、夏休みを楽しく過ごすためにも、イベントやポジションのチェックは怠らないようにしたほうが良いのではないでしょうか。皆様の投資の参考に少しでもしていただければ幸いです。

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