はじめに

最近、ドーナツ屋さんで行列ができているのをしばしば見かけます。今さら?と思いますが、SNSなどの影響で、映えるドーナツが人気のようです。

日本のドーナツといえば、だれもがミスタードーナツを思い浮かべるのではないでしょうか? ドーナツ市場でおおむね50%以上のシェアを占めており、2024年3月末時点では、1,017店舗あります。じつは、ミスドの店舗数は、2013年3月期の1,377店舗をピークに、21年3月期には961店舗と、3割以上減少していました。その後、コロナの巣篭もり需要で見直され、22年3月以降は3年連続で増加しています。さらに25年3月期は40店と野心的な出店計画を立てています。


キッチンレス店舗が出店数を伸ばす一因に?

店舗数の増加に寄与しているのは、店舗に厨房をもたない「キッチンレス店舗」の登場です。もともとミスタードーナツは、店舗で揚げたてのドーナツを提供するのが”売り”でしたが、それゆえに店舗展開がむずかしいといった問題がありました。そこで、近隣の大型店舗で調理したドーナツを、温度や湿度を徹底的に管理し、揚げたてと遜色ない味で配送する技術を取得したことで、キッチンレス店舗の運営が可能になりました。

キッチンレス店舗は、調理場が不要なため、出店面積が2割ほど抑えられます。そのため、店舗面積が小さい駅ナカにも出店しやすいというメリットがあります。今までわざわざ店舗に立ち寄ったことがなかったという人も、最寄駅にミスドがあれば、ふらりと寄ってしまいそうです。わたしの家の最寄駅にはありませんが、娘がよく遊びにいく友人宅の最寄駅にはミスドがあり、かならず帰りに買ってきます。あの甘い誘惑には、なかなか逆らえないですね。

余談ですが、情報メディア「SHUFUFU」が発表した2024年上半期「ミスドで好きなドーナツ」ベスト5は、

1位:「ポン・デ・リング」
2位:「エンゼルフレンチ」
3位:「オールドファッション」
4位:「ポン・デ・ダブルショコラ」
5位:「ハニーチュロ」

わたしの好きなドーナツが上位3位を占めており、やっぱりね、と感じています。

1位の「ポン・デ・リング」は、既存のドーナツのイメージを打ち破り、もちもち食感の新しい商品を主力にしたいという想いで開発されたもので、ミスドの人気回復にも大きく貢献しています。

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