はじめに

東の相鉄ホールディングスの決算は?

せっかくなので、関東圏で比較できる銘柄はないかと調べたところ、神奈川地盤の相鉄ホールディングス(9003)がよいライバルとなりそうです。

時価総額は、2,470億円と京阪ホールディングスよりやや小粒ですが、不動産業、運輸業、流通業、ホテル業と事業部の構成がほぼ同じです。中核となるのは、横浜ー海老名間を結ぶ相鉄線で、横浜市民の足として重要な役割を担っており、運輸セクターの売上高は、2020年3月期の数字まですでに回復しています。また、ホテルセクターも、インバウンド客需要で、客室単価、稼働率ともに上昇しており、こちらもコロナ前の売上高を超過。

画像:相鉄ホールディングス「2025年3月期 第2四半期(中間期)決算短信〔日本基準〕(連結)

10月31日に発表された2025年3月期の第2四半期決算は、①売上高148,374(百万円)②前年同期比+19.4%、③営業利益21,862(百万円)、④前年同期比+67.1%と、売上、営業利益とも、京阪ホールディングスと非常に近い数字です。

内訳をみると運輸業の営業利益は、前年比+28.5%、ホテル業が前年比+53.7%とやはりインバウンドパワーがみなぎっています。こちらも同時に通期予想の上方修正と増配を発表しており、大手だけでなく、中堅どころの鉄道会社も潤っていることがわかります。

株価騰落率は両社ともに同じ

画像:Trading Viewより

業績好調ではありますが、2024年に入ってからの株価騰落率は、両社ともほぼ同じ-8%です。直近の決算後に、株価が急上昇し、今後そのまま上向きのトレンドを維持できるかが注目ポイント。騰落率では、つねに相鉄HDのほうが上回っていましたが、直近で、逆転しそうなのも見どころです。

個人的には、乗り心地まで体感した京阪電車を推したいところですが、身近な相鉄電車も捨てがたい。商業施設でのイベントが盛り上がる下期でどちらが優位にたつか、見極めたいと思います。

※本記事は投資助言や個別の銘柄の売買を推奨するものではありません。投資にあたっての最終決定はご自身の判断でお願いします。

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