はじめに
千葉県営水道が2026年を目処に約20%値上げするというニュースが話題になりました。実は千葉県だけでなく、神奈川県や新潟県など、多くの地域で水道料金の値上げが予定されています。
厚生労働省「水道の現状と 水道法の見直しについて」には、「高度経済成長期に整備された施設が老朽化。年間2万件を超える漏水・破損事故が発生」と記されており、各地で老朽化した水道管の整備が必要な状況となっています。また、物価や人件費の高騰も重なり、水道料金を値上げせざるをえない状況となっています。
値上げされる水道料金に対して、私たちが家計のためにできることといえば節水です。実は水の使い方は、どれも“習慣”で変わるもの。その習慣を見につけてしまえば、面倒なことをすることなく、水道料金の節約が可能になるのです。
今回は水道料金の節約になる節水方法をご紹介します。
■調理や食器洗いでできる水道料金の節約
ゆでる水の量を少なくする
麺や野菜をゆでるとき無意識に鍋にいっぱいの水を入れているのであれば、その水の量を少なくするといいでしょう。意外と少量の水でゆでられるものです。
また、付け合せにする少量の野菜など、種類によってはゆでるよりも電子レンジで加熱するほうがトータルで省エネになるものもあります。とくに根菜類は電子レンジ加熱を検討してみてください。
水の二次利用をする
麺や野菜をゆでたあとの水や米のとぎ汁などを二次利用することで節水できます。米のとぎ汁で野菜をゆで、その後にフライパンなどを洗うのに使えば三次利用まですることも可能です。すぐ捨ててしまうのではなく、「何かに使えないかな?」とまずは考えてみましょう。
食後の食器を洗い桶につけない
食べ終わったら水を入れてある洗い桶に食器をつけるのはよくある光景です。しかし、節水の面からいうとこれは非常にもったいないことです。それまで汚れていなかった食器の外側までも汚してしまうことになるので洗う面積が増えてしまいます。
洗い桶を使うのであれば、洗剤をつけて洗った泡だらけの食器を入れる方法はおすすめです。水をはった洗い桶に入れることで、大まかな泡を落とすことができ、少量の水ですすぐだけできれいにすることができます。