はじめに
これまで投資を避けてきた人も、世の中でたくさんの情報に触れるようになって「投資をしてみようかな」と考えている人も多いのでは?
そんな投資未経験の人からよく聞かれるのが「NISAとiDeCo、どちらを始めるのがいい?」という質問です。あなたはどちらだと思うでしょうか。
考え方を一緒に見ていきましょう。
NISAもiDeCoも、「非課税制度」という点は同じ
「NISAかイデコか、どちらを始めたらいいかわからない」という人の多くは、それぞれの特徴について、よくわかっていないケースが多いです。
まず、NISAもiDeCoも、どちらも非課税制度です。投資をした際に利益が出た場合、通常はかかる税金(20.315%)が、かかりません。
利益が出ればお得な制度ですが、取引できる金額に上限があります。
例えば、NISAなら年間360万円(一生涯で1800万円)、iDeCoは、働き方などによって異なりますが月1万2000円~月6万8000円などと決まりがあります。
NISAとiDeCoで違う点は?
ここからが少々ややこしいのですが、NISAとiDeCoでは違う点がたくさんあります。
大きく分けると、NISAは資産形成、iDeCoは老後資金というように目的が違います。それを念頭においておくと、理解しやすいと思います。
NISAはいつでも売却して現金化できますが、iDeCoは受け取れるのが原則60歳以降で、受け取る際に税金がかかる場合があります。また、NISAにはない手数料(収納手数料や事務委託手数料など)が月171円程度かかります。
最低金額は、NISAは金融機関によって異なりますが、月100円や1000円などから投資ができます。働き方によって変わることはなく誰でも一律です。
一方でiDeCoは、最低金額が月5000円で、働き方や勤務先の状況によって、利用できる上限額が月2万円~月6万8000円(この金額は今後増える予定)と違います。
また、NISAにはないポイントとして、iDeCoは掛け金控除といって、掛け金分の金額が所得から控除され、現役時代の税金が軽減する仕組みがあります。
このように見ていくと、NISAは比較的シンプルで、iDeCoは少々ややこしいと感じる人も多いのではないでしょうか。