まさにATM版「iPhone 11」、セブン銀行の新型ATMは何がスゴいのか
顔認証搭載でATMの概念が変わる?
9月20日に発売された「iPhone 11」シリーズ。前シリーズから実装されている顔認証機能「Face ID」に加え、超広角カメラや新型チップ「U1」などを搭載し、一部の専門家からは「旧型と11以降でiPhoneの歴史が分かれる」という声も聞かれます。そんなiPhone 11と同様の変化を業界にもたらすかもしれない新型ATMが、iPhone 11シリーズに先立つこと1週間ほど前に発表されました。最大の特徴は、顔認証機能とQRコードの読み取り機能を搭載している点。これらの機能を搭載することで、ATMの用途が飛躍的に高まる可能性を秘めているのです。
プロ野球ファンに朗報?「ヤクルトの優待変更」は“神宮通い”に追い風か
カープ戦、タイガース戦はどうなる?
ヤクルト本社が9月10日、株主優待の内容を一部変更するリリースを出しました。この変更、もしかすると、セ・リーグを中心とした全国のプロ野球ファンに関係が出てくるかもしれません。なぜ、そんな事態になっているのか。まずは今回の優待内容の一部変更について、少し詳しく見てみることにします。
病院の待合室が最近、急にオシャレになっている秘密
立役者は知る人ぞ知る中堅メーカー
最近、クリニックや病院の待合室、公共図書館などの家具が、木製で色合いもカラフルになって、以前に比べると格段にオシャレになったと感じたことはありませんか。実は、この変化には立役者がいます。このような業務用のインテリア家具の分野で販売高日本一を誇る「オリバー」という会社です。愛知県岡崎市に本社を構えており、名古屋証券取引所の2部に上場しています。必ずしも知名度の高くない同社が、なぜ業務用インテリア家具で日本一になれたのでしょうか。オリバーの歴史をひも解いてみます。
英国風パブ「HUB」の株価がスポーツイベントのたびに上昇する理由
まもなくラグビーW杯
ラグビーワールドカップ日本大会の開催まで40日を切りました。大きなスポーツイベントを材料にして株価が上がる銘柄はいくつかありますが、英国風パブを経営する「HUB(ハブ)」もそんな銘柄の1つです。店内に設置された大きなモニターでスポーツ中継を見ながらグラスを傾ける。おつまみも1品400~500円前後で、高くても800円程度。リーズナブルな値段で楽しめるスポーツバーというのが、平均的なハブのイメージです。だからオリンピックやワールドカップなど、国際的なスポーツイベントを材料に株価が上がりやすい特性を持っています。2006年4月の上場から13年余りになりますが、時価総額は多少のデコボコはありながら着実な成長を遂げてきました。苦戦を強いられる企業が多い外食業界にあって、異色の優良銘柄なのです。
最大格差は200倍超、「役員と従業員の収入格差」ランキング
役員報酬ランキングとは微妙に異なる
以前この欄で取り上げた、東京商工リサーチが実施している役員報酬ランキングの総括版が公表されました。目玉は、役員報酬と従業員の平均給与との格差が大きい順にランキングした「格差ランキング」です。有価証券報告書には、1億円以上もらった役員についての個別開示だけでなく、従業員の平均年齢、平均給与も記載されます。このランキングは「トップばかりが高給を取り、一般の従業員は安月給に甘んじている」という構図が見えるのではないかという、人の嫉妬心をくすぐる秀逸な視点です。結果は、ちょっと意外なものでした。この格差ランキングに登場した顔ぶれは、役員報酬ランキングの顔ぶれとはかなり異なっているのです。
子育て・介護家庭に朗報?「迷子発見QRシール」は普及するか
1シート1800円で追加費用なし
地図帳『マップル』を発行している昭文社が、認知症の人や迷子の早期発見を支援するサービスを始めました。その名も「おかえりQR」です。道に迷った人を発見した人が家族に居場所を通知するサービスは、すでにいくつか存在します。今回の昭文社の新たな取り組みは、こうした既存の類似サービスとどこが違うのでしょうか。
ヤフーvsアスクル、社長退陣騒動がコジレる事情
勝ち目はどちらに?
オフィス用品通販大手のアスクルが、大株主のヤフーから社長退陣を迫られ、猛反発しています。アスクルは8月2日に2019年5月期の定時株主総会を開催するのですが、創業時から同社のトップを務めてきた岩田彰一郎社長の退陣をヤフーは求めていて、総会で岩田社長の取締役選任議案に反対する、としています。アスクルが手掛けているB to C通販「LOHACO」の業績が低迷しているので、経営者を交代させて業績を上向かせたいというのがヤフーの公式見解なのですが、アスクル側はそうは思っていません。同社の業績は絶好調とは言いがたいですが、上場以来一度も赤字になったことはありませんし、2年前の倉庫火災によるダメージからの回復のメドも立ち、まさにこれから利益が復活するタイミングです。このタイミングでヤフーからLOHACO事業をアスクルから買い取りたい旨の打診があったけれど、アスクルは応じない。このため、求心力のある岩田社長を更迭することで、事実上アスクルを支配下に置き、LOHACO事業を奪い取ろうとしている、というのがアスクル側の見立てなのです。
トップは32億円、「役員報酬」最新ランキングの顔ぶれは?
最多ランクインはあの会社
最新の“億万長者”の状況が明らかになりました。今年も大手信用調査機関の東京商工リサーチが、この時期恒例の「役員報酬1億円以上開示企業調査」を公表しました。誰がいくらもらったのか。もらった報酬が多い順にランキングにして公表しているのですが、常連もいれば、その年だけ突然上位に入ってくる人もいます。今年はどんな顔ぶれだったのでしょうか。
「文教堂」と「丸善」、老舗書店の明暗を分けたのは?
私的整理を申請、上場廃止の懸念も
大手書店チェーンの明暗はどこで分かれたのでしょうか。書店大手の文教堂が6月28日、私的整理の一種である事業再生ADR(裁判以外の紛争解決)を申請しました。持株会社の文教堂グループホールディングスは上場していて、2018年8月期決算で債務超過に転落していました。2019年8月期末時点で債務超過を解消できないと、上場廃止になるところだったのですが、ADRによって上場を維持できる可能性が出てきました。一方、同じく老舗の書店チェーンである丸善の業績は堅調に推移しています。両社の明暗を分けたものは何だったのか、ひも解いてみたいと思います。
年収ランキングの常連「キーエンス」とはどんな会社なのか
直近の平均年収は2110万円
毎月25日は、多くの企業や組織が給与の支払日に設定している日です。他人の懐事情は誰しも気になるもの。6月3日配信の本欄でも、有価証券報告書記載の従業員の年間平均給与を、東京商工リサーチが集計・発表した、2018年の上場企業の平均年収最新ランキングにどんな会社が登場しているかを取り上げました。ランキングトップはM&AコンサルのGCAで、平均給与は2,063万円でした。しかし実は、このランキングには登場していないけれど、GCAよりも平均給与が高い会社があります。キーエンスという会社です。東京商工リサーチのランキングから漏れてしまったのは、上場会社のうち2011年決算から連続して比較可能な企業を集計対象とし、なおかつ変則決算の会社を除外したから。キーエンスは頻繁に決算期を変更しているのですが、この点は後で触れるとして、同社の2018年3月期の年間平均給与はGCAを上回る2,110万円でした。他の平均年収ランキングでは上位の常連となっている、このキーエンスという会社。いったいどんな会社で、どうしてこんなに高額の給与を従業員に支払うことができるのでしょうか。
タピオカの前に一世を風靡した「高級ポップコーン」は今?
ヒルバレー、ギャレットの現在地
いま、巷ではタピオカが一大ブームを巻き起こしています。タピオカブームは今回で3度目になります。ティラミス、クレームブリュレ、カヌレ、ベルギーワッフル、マカロン、パンケーキ……。一大ブームを巻き起こしたスイーツの多くは、ブーム一巡後は定番化し、今では街中のスイーツショップやコンビニなどで、普通に手に入る存在になっています。しかし、中には定番化せず、露出が大幅に減ってしまった感のあるスイーツもあります。 2013年から2015年頃にかけてブームを巻き起こした高級ポップコーンは、その代表格ではないでしょうか。そんな高級ポップコーンが、実は密かに人気を取り戻しつつあるようなのです。
チケット不正転売、今週末から違法になる“境界線”は?
新法が6月14日に施行
今週末の6月14日、チケットの不正転売を禁止する法律が施行されます。正式名称は「特定興業入場券の不正転売の禁止等による興業入場券の適正な流通の確保に関する法律」という舌を噛みそうな名称ですが、通称は「チケット不正転売禁止法」です。転売目的でチケットを入手し、高額で転売する行為に罰則規定付きで禁止するのが、この法律の目的です。ラグビーワールドカップや東京五輪を控え、国の威信をかけて高額転売を阻止しようというものです。
「上場企業の平均年収」最新ランキングで急伸したのは?
意外な企業がジャンプアップ
他人の懐事情は誰しも気になるものです。上場会社が提出を義務付けられている「有価証券報告書」には、従業員の人数、平均年齢、平均勤続年数、それに平均給与が記載されているパートがあります。これを集計した「上場会社の平均年間給与」を5月27日、信用調査機関の東京商工リサーチが公表しました。その内容を分析すると、予想通りの面々の中に意外な企業や知る人ぞ知る会社も上位に入っていました。どんな企業が上位にランクインしたのでしょうか。
グーグルマップとゼンリンの契約、実は切れていなかった!
株価2割下落で押し目買いの好機?
もはや、ほとんどの人にとって生活必需アプリとなっているGoogleマップ。そして、その日本版に地図情報を提供してきたのが、住宅地図大手のゼンリンです。そんなGoogleマップで3月下旬、突然に不具合が多発。これと同時にマップからゼンリンのクレジットが消えたため、「ゼンリンがグーグルから契約を切られた」として各種メディアで報道されました。こうした一連の流れを受けて、ゼンリンの業績が悪化するとの思惑から、3月上旬には3,000円台だった同社の株価は、4月26日には2,420円まで下落。2ヵ月足らずで実に23%という大幅なマイナスになっています。しかし、よくよく調べてみると、ここ1ヵ月ほどの株式市場の反応はいささか過剰すぎるのではないか、という疑念が大きくなってきました。その理由について解説したいと思います。
ついに関東上陸、“西の最強ドラッグストア”高評価の秘密
8年連続で顧客満足度トップ
“西のドラッグストアの雄”と言われている「コスモス薬品」。福岡地盤のドラッグストアで、店舗が西日本に集中しているため、関東ではまったく知られていませんが、日本生産性本部のサービス産業生産性協議会が公表している「日本版顧客満足度指数(JCSI)」のドラッグストア部門で、8年連続でトップを維持しています。そのコスモス薬品が1月、満を持して関東への進出を表明。4月17日には、1号店が東京・広尾にオープンしました。いったいなぜ、8年連続で高い顧客満足度を維持できているのでしょうか。開店したばかりの広尾店を訪ねてみました。
バーバリーなき三陽商会のピンチを救ったファンドの思惑
株主総会を舞台にファンド同士が空中戦
「三陽商会」という社名を聞いたことがなくても、「バーバリー」というブランド名であれば、ほとんどの人が知っているのではないでしょうか。同社は1965年からバーバリーのコートを輸入し、1970年に日本国内におけるバーバリーブランドの企画・製造・販売ライセンスを獲得。日本にバーバリーを浸透させた功労者といっても差し支えない会社です。その三陽商会が今年3月に開いた株主総会で、ピンチに陥っていました。「配当を倍増せよ」という株主提案を、シンガポールのファンドが提出したからです。そして、このピンチを救ったのも、米国に籍を置く別のファンドでした。いったい、なぜ三陽商会はこんな状況に陥ったのでしょうか。そして、株主総会を舞台にファンド同士が駆け引きを繰り広げた背景には、どんな事情があったのでしょうか。舞台裏を掘り下げてみます。
撮り鉄に新“聖地”、「ダイヤゲート池袋」のスゴい秘密
西武鉄道、上から撮るか横から撮るか
鉄道8路線が乗り入れ、1日当たりの乗降客数260万人といわれる池袋駅。その東口から徒歩数分の場所に、西武鉄道グループのビルが竣工しました。その名も「ダイヤゲート池袋」。外装が鉄道のダイヤグラム(運行図表)を模したダイヤ柄になっているのが名前の由来です。実はこの場所、鉄道写真マニア、いわゆる「撮り鉄(とりてつ)」たちの新しい聖地になるかもしれません。その秘密を取材しました。
ランチ難民の救世主「フードトラック」が急増しているワケ
背後に意外な業者の存在が…
東京では今、至るところで再開発が進行しています。新しいビルができて就業人口が増えると、大量発生してしまうのが“ランチ難民”です。かつて台頭した弁当の路上販売は、法的には「行商」扱いで、自治体によって対応がまちまち。東京都は2015年に規制を強化しましたので、かなり淘汰されているのではないでしょうか。代わって台頭してきているのが、正規にビルの所有者と契約して、ビルの敷地内で堂々と営業をしているフードトラックです。