親の「空き家」を管理する方法、最低でも月1回行うべきこととは?
屋根と外壁にも注意
他人事ではない「空き家」問題。前回、空き家の相談・管理を行うNPO法人「空家・空地管理センター」の伊藤雅一理事から指摘されたのは、空き家を放置しておくことのリスクと、先延ばしにすれするほど解決し難くなるということでした。逆に言えば、早めに対処すれば負担を最小限にでき、利益を生む資産に変えられることも。今回はより具体的に空き家の活用法、管理の方法を伺っていきます。
空き家が“負動産”に 「売るなら早ければ早いほどよい」と専門家が考える理由
事故が起きれば損害賠償責任も
数年前から取り沙汰されている空き家問題。「親も高齢化してきたし、実家のことはぼちぼち考えないといけないな」と考えている方も多いのではないでしょうか? しかし、のんびり構えていると後々、後悔することになるかもしれません。空き家の相談・管理を行うNPO法人「空家・空地管理センター」の伊藤雅一理事は、「空き家への対応は早め早めが肝心です。手遅れになるとどうにもできなくなり、空き家が“負”の資産になってしまう」と指摘します。
ピケティからの警鐘、経済学者が考える「格差固定」日本への処方箋
消費増税やコロナ問題にどう立ち向かう
前編では、明治大学准教授でエコノミストの飯田泰之氏にトマ・ピケティが何を提示したのかを解説。映画の見どころと合わせて指摘されたのは、日本の格差は欧米とは異なること。そして、格差の拡大とともに欧米と同じピラミッド型に向かっていることでした。後編では、その日本型格差「おだんご型」について、さらに詳しく聞いていきます。
ピケティ『21世紀の資本』が異色の映画化、世界で広がる「格差」の正体とは?
明治大・飯田泰之准教授が解説
2014年に発売された、フランスの経済学者トマ・ピケティによる『21世紀の資本』。世界的に社会問題化する格差を論じたこの本は、世界で300万部のベストセラーとなり、日本でも大きな話題となりました。その『21世紀の資本』が映画化され、3月20日に公開されました。日本語版で700ページ超、厚さ4センチの経済書は、果たしてどう映像化されたのでしょうか? 明治大学准教授でエコノミストの飯田泰之氏に『21世紀の資本』を解説していただきました。
SNS発の人気キャラ「コウペンちゃん」 仕掛け人が中国進出を急いだ理由
多様化、グローバル化するキャラクタービジネス
すべてを肯定してくれる「コウペンちゃん」の人気の秘密について、プロデュースを担うスパイラルキュートの川上洋一さんに話を聞いた前回。続く後編では、キャラクタービジネスの“今”について伺っていきます。川上さんは「ふなっしー」や「おさわり探偵 なめこ栽培キット」、「コップのフチ子」などのプロデュースも手掛け、キャラクタービジネス界ではヒットメーカーとして知られています。そのお話からは、日本のお家芸とも言われるコンテンツビジネスも、決して油断ならない状況が垣間見れました。
サラリーマンもハマる「コウペンちゃん」の“小さな肯定”が求められる時流
365日ツイッターで会える、身近なキャラクター
「お顔洗ったの? えらい!」「寒い中、おつかれさま」「眠いのに起きられたの? えら~い!」日常の小さなことも肯定してくれるキャラクター「コウペンちゃん」が、人気を集めています。コウペンちゃんが誕生したのは、2017年4月4日。イラストレーターのるるてあさんが、自身のツイッターで「出勤してえらい!」の言葉とともにペンギンのイラストを投稿したところ、またたくまに拡散。「コウペンちゃん」と名づけられ、LINEスタンプでも大人気に。以降、1,500種超のグッズが発売され、コンビニや鉄道会社、食品メーカーなどさまざまな企業とコラボ企画を展開。昨年行われた原画展では初日、入場制限がされるほどの大盛況を見せました。コウペンちゃんはどうしてここまで多くの人の心に刺さったのでしょうか? コウペンちゃんのプロデュースを手がけるスパイラルキュートの川上洋一さんにお話を伺いました。
パワハラ加害者の処分が甘くなりがちなのは? パワハラを組織内で解決する難しさ
”社内実力者”にどう対峙するか
企業にパワハラ防止対策を義務づける、パワハラ防止法の施行まであと半年。前回は、シニア産業カウンセラーでハラスメント防止コンサルタントの和田隆さんから、法制化により暴行や暴言など明らかにアウトな行為への効果は期待できても、“パワハラ未満”の行為の解決は法律では難しい、という説明をもらいました。続く、後編はパワハラの被害にあったとき、相談されたときの対処法。パワハラをなくすために、なにより重要なのは、「感情」への対応でした。
上司に「それ、パワハラです!」はNG、「パワハラを受けた」と感じたらどうする?
黒か白か、線引きは難しい
今年6月、パワハラ防止法(改正労働施策総合推進法)が施行されます。法律では、パワハラを定義づけし、企業にパワハラを予防・防止するための措置を企業に義務づけました。ここ数年、各界のパワハラ問題が大きく報じられるようになりましたが、パワハラは働く人すべてに関係します。2020年はさらに、大きなトピックになることはまちがいなさそうです。 そこで、シニア産業カウンセラーでハラスメント防止コンサルタントの和田隆さんに、パワハラ防止法の意義とパワハラをなくす方法について伺いました。
親切を装ってつけ込む、サギ電話に対抗するには「面倒くさい人になる」
「小さなうそ」をつくのも重要
なかなか減らない特殊詐欺。ニュースを見ながら、「これだけ注意喚起されているのに、なんで、だまされるんだろう?」と思う人もいるかもしれません。しかし、詐欺や悪質商法に詳しいジャーナリストの多田文明さんは、「『私はだまされない』という人のほうがだまされやすい」と言います。手を変え品を変え、だまそうとしてくる特殊詐欺の“トレンド”について聞いた前回に続き、今回はだまされないための「ガードテクニック」について伺いました。
「改元詐欺」に「オリンピック詐欺」、巧妙化し続ける特殊詐欺師たちの手口
NHKを騙った「アポ電」も
警察庁の発表によると、今年上半期の特殊詐欺の認知件数は8,025件、被害額146.1億円。減少傾向にはあるそうですが、1日あたりの被害額はなんと約8,069万円にもなるそうで、いまだ深刻な情勢です。自分(わが家)は大丈夫」と思っていても、いつ、詐欺グループから電話やメール、SMSが届くかはわかりません。だまされないためには、まず、その手口を知っておくことが大切です。そこで、数々のだましの現場を取材・経験するジャーナリストの多田文明さんに、令和元年の特殊詐欺事件の傾向について聞きました。
親の元カレ元カノを知っていますか? 介護が始まる前にやるべきこと
「エイジング・リテラシー」と「親への理解」
介護支援ビジネスを手がける株式会社リクシスの副社長で、介護支援メディア『KAIGO LAB』編集長・酒井穣氏に、介護離職のリスクを伺った前回。質の高い介護のために必要なのは、「家族の愛」よりもプロの力。家族はプレイングマネジャーになってはいけない、というお話を伺いました。そして、酒井氏は介護が“当たり前”になる社会を目前にしたいま「私たち一人ひとりのエイジング・リテラシーをあげる必要がある」と指摘します。
「介護に専念するために仕事を辞める」どうして問題なのか?
「家族の愛」が優れた介護の妨げになることも
現在、年間約10万人の人が、介護や看護を理由に離職。その経済損失は6,500億円超(経済産業省)とも言われ、社会問題化しています。2025年には高齢者の5人に1人が認知症になると言われているいま、親を介護することのみならず、介護離職もまた他人事ではありません。そこで、介護支援ビジネスを手がける株式会社リクシス副社長で、介護支援メディア『KAIGO LAB』編集長・酒井穣氏に介護離職の問題点と備えについて聞きました。