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米中貿易摩擦とテック・ウォーが本質的に異なるワケ
G20後の米中対立の行く末は?
6月末のG20(20ヵ国・地域)大阪サミット閉幕後、半年ぶりに行われた米中首脳会談で、米国による対中制裁関税第か4弾の発動が先送りされ、金融市場に安心感が広がりました。加えて、米国企業による中国通信機器大手ファーウェイへの部品販売を一部容認する姿勢も示され、テクノロジーに関する米中覇権争いも落ち着くのでは、との期待が膨らみました。ここで注意したいことは、米中の貿易摩擦とテクノロジー摩擦(テック・ウォー)は、同じ摩擦でも問題のポイントが異なる点です。今回はその違いについてお伝えしたいと思います。
トップは32億円、「役員報酬」最新ランキングの顔ぶれは?
最多ランクインはあの会社
最新の“億万長者”の状況が明らかになりました。今年も大手信用調査機関の東京商工リサーチが、この時期恒例の「役員報酬1億円以上開示企業調査」を公表しました。誰がいくらもらったのか。もらった報酬が多い順にランキングにして公表しているのですが、常連もいれば、その年だけ突然上位に入ってくる人もいます。今年はどんな顔ぶれだったのでしょうか。
軽減税率対応で特需も?電卓メーカーの“そろばん勘定”
国内3社が新製品を相次ぎ投入
10月の消費増税に伴う「軽減税率」の導入を前に、電卓の新商品の登場が相次いでいます。いずれも、10%と8%の税率が混在する計算に対応しているのがポイントです。成熟化が顕著な国内の電卓市場に到来した、めったにない需要の大波。軽減税率に対応したモデルを扱うカシオ計算機、シャープ、キヤノンマーケティングジャパンに、それぞれの“そろばん勘定”を聞きました。
ワイン好きの憧れ、「ソムリエ」の懐事情はどうなっている?
コンクール優勝者に聞いてみた
専門的な知識や高いテイスティングの能力などを駆使し、消費者のワイン選びの強い味方として活躍するソムリエ。ソムリエ資格の認定試験を実施している日本ソムリエ協会によれば、有資格者の数は3万人を超えます。ソムリエスーツに身をまとい、ワインをテイスティングしながらコメントを口にし、ガラス容器のデキャンタにボトルのワインを移し替え……。“勉強家”が多いとされる日本のワイン愛好者にとって、ソムリエは“なりたい職業”の1つかもしれません。彼らの懐具合はいったいどうなっているのでしょうか。
デキる人は自分流の「質問」を磨くことを意識する
「話す」と「聞く」との間には、必ず「質問」がある
「話すのが下手だから、話し方を勉強しよう」「聞き方が悪いから、聞き方の勉強をしよう」コミュニケーションに悩んだ時、こう考える人が多いのではないでしょうか。しかし、スピーチドクターとして多数の企業で研修を行なっている松本幸夫さんは、「どんなに『話す』と『聞く』がうまくなったとしても、その間に必ず入る『質問』について忘れしまっては本当のコミュニケーションにはならない」といいます。それはなぜなのでしょうか?松本さんに、その理由について、著書『仕事のできる人が絶対やらない質問の仕方』の内容を交えながらお話を伺いました。
地銀1位と3位のタッグは利用客に何をもたらすのか
横浜銀と千葉銀が提携
トップクラスの地方銀行がタッグを組む、異例の展開です。時価総額ベースで、5,132億円と地銀1位の横浜銀行と、4,556億円と同3位の千葉銀行が7月10日、業務提携をすることを発表しました。頭取同士が飲み屋でサシ飲みをして始まったという、この“縁組”。両行にはどんな思惑があるのでしょうか。そして、この提携は利用客にはどんな影響がありそうなのでしょうか。発表当日に行われた会見の様子と業界関係者の見解から探ります。
株取引の決済が1日短縮、投資家のメリットと注意点は?
要注意は「7月18日」
7月16日に「株取引のT+2化」が実施されます。これに伴い、従前と比較して1日早く株取引が完了するようになります。市場では、この変更による投資家の利便性向上が期待されていますが、制度が変わる当日近辺では不測の事態が起こる可能性もあります。SNSなどではあまり言及されていないリスクについても理解することで、不測の事態にも備えられるようにしておくとよいでしょう。
「文教堂」と「丸善」、老舗書店の明暗を分けたのは?
私的整理を申請、上場廃止の懸念も
大手書店チェーンの明暗はどこで分かれたのでしょうか。書店大手の文教堂が6月28日、私的整理の一種である事業再生ADR(裁判以外の紛争解決)を申請しました。持株会社の文教堂グループホールディングスは上場していて、2018年8月期決算で債務超過に転落していました。2019年8月期末時点で債務超過を解消できないと、上場廃止になるところだったのですが、ADRによって上場を維持できる可能性が出てきました。一方、同じく老舗の書店チェーンである丸善の業績は堅調に推移しています。両社の明暗を分けたものは何だったのか、ひも解いてみたいと思います。
“投資番付”格上げが見送られても「ベトナム株」がアツいワケ
風が吹けば桶屋が儲かる?
米国のMSCI(モルガン・スタンレー・キャピタル・インターナショナル)は6月、定例の市場分類見直しを発表しました。MSCIは、投資信託(ファンド)など世界の機関投資家がベンチマークに採用している、世界で最も有名なMSCI指数シリーズを算出しています。以前の記事でも解説した通り、今回の見直しでは、ベトナムが「新興国」への格上げにつながる「ウォッチリスト」に掲載されるかどうかが注目されていました。はたして、結果はどうだったのでしょうか。
オーダースーツに“今から”参入する「三陽商会」の勝算
価格はブランドオーダーの半値
「ポール・スチュアート」や「マッキントッシュ フィロソフィー」などのブランドを展開する、老舗アパレルメーカーの三陽商会が、9月上旬にオーダーメードスーツ事業に参入すると発表しました。クールビズなどの影響で職場の服装がカジュアルになり、メンズスーツ市場が縮小する中、生地やシルエットで自分らしさを出せるオーダーメードスーツは堅調な売り上げを維持しています。しかし、その分、各社の競争も激しくなっています。後発の三陽商会に勝算はあるのでしょうか。
米国の利下げはいつ?統計から読み解く当局の思惑
6月雇用統計と製造業景況指数
7月5日に発表された米国6月雇用統計は、非農業部門就業者数(NFP)が市場予想よりも強い内容となりました。一方で、平均時給伸び率は市場予想よりも弱い内容でした。なぜ、このような結果になったのか、筆者の予想と合わせて解説したいと思います。
疲れた心にAIがしみる?「AIだみつをカフェ」の癒し力
相田みつをの詩をAI学習
「たまには負けたっていいもの」「人間は点数がない」「でっかくけんめい」――。書家で詩人の故・相田みつを氏の作品のようで実は異なるこれらの言葉は、「AIだみつを(えーあいだみつを)」によるものです。相田氏の詩を学習したキャラクター・AIだみつをの生み出した言葉のラテアートを楽しめる「AIだみつをカフェ」が、東京・原宿の「ネスカフェ 原宿」に7月21日まで期間限定オープンしています。どのような仕組みで作られているのか、現地を取材してきました。
市場は6年で3倍増、注目すべき「クラウド関連株」は?
Sansan上場で熱視線
6月の株式市場では、クラウドで名刺管理サービスを展開するSansan(証券コード:4443)の新規上場が注目を集めました。クラウドサービスとは、ソフトウェアやハードウェアなどのITインフラを、インターネット経由で利用できる仕組みのことです。より安い運用コストでITインフラを利用できるようになり、業務効率を高められることから、クラウドサービスを利用する企業が増えています。そこで今回は、拡大傾向にあるクラウドサービスと関連企業の中から有望株を探してみたいと思います。
転職で減る退職金、「使わずに持ち運ぶ」が老後の備えに
転職先の年金に移動できる
あなたは転職を考えたことはありますか?総務省の労働量調査によると、10代~30代を中心に毎年約20人に1人が転職をしています。転職活動時は転職先の年収が気になるでしょうが、同時に「退職金」がどうなるのかも気に掛けておくことが大切です。なぜなら、転職によって定年退職時に受け取れる退職金が比較的少なくなることが珍しくないからです。「転職で老後貧乏に……」とならないよう、退職金の支給額の決まり方や転職時の退職金の活用方法を知っておきましょう。
方南町駅でホーム延伸、「丸ノ内線」は便利になるか
6両編成列車が発着可能に
7月5日に実施された東京メトロ丸ノ内線のダイヤ改正。その目玉は、分岐線・方南町駅に6両編成の列車が入線できるようになったことです。レールファンの間で大きな話題となっている、今回の丸ノ内線ダイヤ改正。注目ポイントを解説します。
2〜4週間もあるイタリアの夏休み、それでも社会が回るわけ
担当者がバカンスで不在でも…
すっかり気温も上がって、夏の足音が聞こえてくる季節になりました。夏休みの予定はもうお決まりでしょうか。夏休みの計画を立てる上で気になるのは、やはり期間です。本音を言えば有給も活用してできる限り長く休みたい。でも同僚との兼ね合いもあるし、プロジェクトによってはカレンダー通りの休みしか取れないこともあるかもしれません。仕事を止めてまで休むのはさすがに気が引けます。一方、ヨーロッパでは労働者の「休む」権利が重視されており、夏になると会社員でも2〜4週間の休みを取ってバカンスに出かけます。日本の基準からするとかなり長い休暇ですが、その間仕事はどうしているのでしょうか。
元凶はオムニ7?「7pay」のセキュリティがお粗末な根本原因
わずか4日で登録中止
セブンイレブンのモバイル決済サービス「7pay」の不正利用騒動。7月4日時点で、被害者900人、被害総額5,500万円という大きな被害が見込まれています。なぜ、大企業が満を持してリリースした決済サービスが開始早々から、このような結果になったのでしょうか。その根本原因を探ってみました。
「アイスが売れる夏は株価が高い」には2つの理由があった
今年の夏はどうなる?
関東地方の例年の梅雨明けは7月21日頃。もう少し雨のシーズンは続きそうです。とはいえ、7月は夏本番に向け、気温も少しずつ高くなっていきます。暑くなってくると食べたくなるのが、アイスクリームやシャーベット。午後のおやつにアイスが食べたくなったり、夕食後にシャーベットを食べる人も増えてきます。ところで、このアイス。景気や株価と意外な関係があるようです。今回は「アイスを食べる人が多い夏は株価が上がるメカニズム」を解説したいと思います。