なぜ「金融経済」が巨大になっているのかーー株価ばかり上がって景気回復の実感が乏しい理由とは?
「経済成長」とは何か(1)
長引くコロナ禍やウクライナ情勢は、日本経済にも大きな影を落としています。物価は上昇するが賃金は上がらず、家計への影響が広がっているますが、この「経済」とはどういったものなのでしょうか?そこで、産経新聞特別記者・編集委員兼論説委員の田村 秀男氏の著書『「経済成長」とは何か - 日本人の給料が25年上がらない理由 -』(ワニ・プラス)より、一部を抜粋・編集して「経済」について解説します。
経済アナリスト馬渕磨理子の「初めての投資」、家庭教育と現実社会で感じたギャップとは?
義務教育の「減点主義」から脱却
経済アナリストの馬渕磨理子です。今は、報道・経済番組への出演や、金融に関する講演をさせていただくようになりましたが、私にも「初めての投資」があります。「投資を始めようか」と迷っている方と、私も一度は同じ思いをしています。今回は、投資のことを「リスクがありそう」「怪しい」「ギャンブルではないのか」と思っていた私が、なぜ始めようと思ったのか、お話します。
今のインフレの正体は?給料が上がらないのに物価が上がる、日本のいびつな状況はなぜ起こるのか
物価情報の中身をみると
世界的に物価が上昇しています。経済の教科書によれば、物価が上昇すると金利が上昇します。その時、私たちの資産運用の環境はどう変わるのでしょうか。今の物価上昇が「良いインフレ」か、それとも「悪いインフレ」なのかを整理してみましょう。
なぜ「有事の円買い」が起きない?円安を加速させている日米の「政策の違い」とは
日本だけがほぼゼロ成長の異常事態
4月13日の東京外国為替市場で円相場は一時2002年5月以来、約20年ぶりの円安ドル高水準となる1ドル126円台前半を付けました。金融引き締めに動く米国と、金融緩和を続ける日本の政策の違いが改めて意識されています。
「投資は早く始めるべき」は本当なのか?時間が優位に働く「複利の力」とは
老後資金を作るための投資のメリット
お金の面で、豊かになることを実現する手段の一つが投資だと思います。すでに始めている方もいれば、敷居が高いと感じられている方、また忙しくて手をつけられていないという方もいるかもしれません。ただ、これからは投資が必要な時代で、早く始めた方がよいと思います。それには、明確な理由があります。今回は、投資の必要性やメリット、そして投資と時間の関係についてお伝えします。
「持ち家は資産」は間違っている?FIRE実現のための支出の考え方
年収300万円FIRE(3)
FIRE達成に重要となってくるのが、年収や投資のリターン以上に貯蓄率です。貯蓄率を上げるためには、毎月の支出を最適化する必要があります。そこで、「資産運用をしよう!」という言葉をTikTokで世界一広めたとしてギネス認定された「ライオン兄さん」こと山口貴大氏(@okane_315)の著書『年収300万円FIRE 貯金ゼロから7年でセミリタイアする「お金の増やし方」』(KADOKAWA)より、一部を抜粋・編集して貯蓄率を上げる方法を紹介します。
暗号資産と環境汚染の関係性、イーサリアムが移行を計画する「PoS」とは
ビットコインが採用する「PoW」は規制の動きも
ロシアによるウクライナへの侵攻が続くなか、戦争による環境汚染の問題が活発に議論されています。これを受けてか、暗号資産業界でもマイニング(※)による環境汚染の議論が再び沸き起こっています。ビットコインのマイニングは大量の電力を消費するため、環境負荷が大きいと聞いたことがある方も多いのではないでしょうか。※コンピュータを使って取引の記録作業に貢献し、その対価として暗号資産を得る行為例えば、欧州では暗号資産関連の規制法案の中で、環境問題への懸念から、ビットコインをはじめとする「プルーフ・オブ・ワーク(以下、PoW)」関連の暗号資産を禁止することを検討しています。また、米国の環境団体はビットコインはPoWから「プルーフ・オブ・ステーク(以下、PoS)」へ移行すべきだとの広告キャンペーンを実施しています。このように暗号資産のマイニングや、それによる環境問題を議論する際にはPoWやPoSといった言葉が出てきます。これらは横文字でわかりづらい印象を受けますが、暗号資産の重要な仕組みの一部を表しています。今回はPoWとPoSとは一体何なのか、それぞれの違いなどについて解説します。
日本市場の歴史動いた日−−60年ぶりの再編がもたらす影響は
ルーツは米相場?歴史を紐解く
はじめまして、金融アナリストの三井智映子( @chiekomitsui )と申します。今週、日本の株式市場の歴史が動きましたね。昭和36年に2部市場が創設されて以来、約60年ぶりに東証が市場再編をしたのです。2022年4月4日から、東京証券取引所が新たに「プライム」「スタンダード」「グロース」の3市場で取引をスタートさせました。今回は、市場再編に至るまでの日本の株式市場の歴史についてお伝えします。
副業を本業と両立させるために知っておきたい「時間の作り方」とは
超副業力(3)
なかなか時間がとれなくて、副業に興味はあるけれど取り組めていない方もいるのではないでしょうか。そこで、森 新( @mori_arata )氏の著書『普通の会社員のための超副業力』(CCCメディアハウス)より、一部を抜粋・編集して可処分時間をいかに作るかを紹介します。
新社会人や子どもたちに伝えたい「お金の使い方」や「守り方」、投資より先に学ぶべきもの
重要なのはお金の使い方
4月は新しい年度が始まることもあり、生活の環境が大きく変わる人も多いでしょう。新生活で気になることの1つがお金の話。この連載は「お金の育て方」というタイトルなので、どうしても資産運用などお金を増やすことに関する話題が多くなりがちですが、増やす以上に大事なことが、お金の使い方と守り方です。新生活を迎えるにあたって改めてお金についての意識を高めていきましょう。
会社員が実践すべき、両立できる副業を構築するための3フェーズとは
超副業力(2)
副業もビジネスなので、成功する保証はないですし、逆に軌道にのり繁忙になっても本業が疎かになっては本末転倒です。そこで、森 新( @mori_arata )氏の著書『普通の会社員のための超副業力』(CCCメディアハウス)より、一部を抜粋・編集して副業を構築するためのフェーズを紹介します。
3つの失敗事例に学ぶ、副業構築に失敗する共通の理由とは
超副業力(1)
先行き不安な時代、本業以外の収入源を作ろうと「副業」に関心を持っている方も多いのではないでしょうか?そこで、森 新( @mori_arata )氏の著書『普通の会社員のための超副業力』(CCCメディアハウス)より、一部を抜粋・編集して避けるべき副業を紹介します。
カタログギフトに50万円分の旅行券も!40代でFIREした個人投資家・ペリカンが教える「株主優待」の極意
狙うべき1粒で2度おいしい銘柄とは
初めまして、40代でFIREを達成した個人投資家でブロガーのペリカン(@Pelican_Blog)です。私が株式投資を始めたのは約22年前の2000年ITバブル崩壊の数ヵ月前。今では考えられませんが証券会社から企業レポートを数社分もらって、その中で“ピン”と来た銘柄をいくつか購入したのが始まりです。その中のひとつ、トミー(現在はタカラと合併してタカラトミーに)から頂いた株主限定のトミカ(ミニカー)セットが人生初の株主優待でした。株主しか手にすることが出来ない特別感がたまらなく嬉しく、そのワクワク感が私の株主優待投資の原点だったかもしれません。
なぜ投資を難しいと感じてしまうのか—経済アナリスト馬渕磨理子が紐解く「投資の誤解」
はじめるポイントは「家計の視点」
初めまして、経済アナリストの馬渕磨理子(@marikomabuchi)です。報道・経済番組への出演や、金融に関する講演をしていると、「投資って難しい」という声をよく耳にします。「投資を始めたい」と思ったものの、ハードルが高いと感じている方が多いようです。しかし、投資を難しいと感じてしまうのは、“ある誤解”をしているかもしれません。今年から高校の授業でも金融教育がスタートし、投資はより一般的になっていきます。親子で投資の会話も当たり前になっていきそうです。今回は、投資に関する誤解について解説していきます。
富裕層だけのものではない!約35年「株式市場」と向き合って感じた投資の真髄
初心者の投資先の選び方
皆さん初めまして、たけぞう(@noatake1127)と申します。私は昭和63年に証券会社に入社し、その後証券ディーラーを経て、現在は個人投資家である傍ら「誰にでも、わかりやすく」にこだわり、著書『50億稼いだおっさんが教える 月5万稼ぐ株投資』(ぱる出版)やラジオ出演、セミナーなど多くの舞台で投資手法を伝えています。一人でも多くの投資家が株で収益を上げられるように、日々活動を行っています。今回は、そんな私が資産運用を検討している方に、株式投資の魅力についてお話しします。
加速するインフレ、ピークアウトの兆しが見えるタイミングとは
スタグフレーションへの悲観論も
今のマーケットで最大のテーマは「インフレ」でしょう。相場は落ち着きを取り戻しつつあるように見えますが、年初からの急落のもとをただせばインフレ懸念が根底にあります。
最近話題の「NFT」や「Web3.0」って何?LINEでNFTの売買が4月から可能に
ビジネスの最新トレンド
コミュニケーションアプリ「LINE」の暗号資産やブロックチェーン関連事業を展開するLVCが、2022年3月23日にプレス向けのイベントを開催。NFTの総合マーケットプレース「LINE NFT」を4月13日より提供することを発表しました。サービス開始当初は、吉本興業やスクウェア・エニックス、テレビ朝日など17のコンテンツと連携し、7ジャンル100種類以上のNFTを販売するそうです。イベントに登壇したLVCの林CEOは、「Web3.0世界への入口をユーザーに届けていく」と同サービスの意義を語っていました。最近よく見聞きするようになった「Web3.0」や「NFT」ですが、どういったものなのでしょうか?
アメリカ株の下落局面で新興国株が注目される理由と投資方法
投資対象としての新興国
米国の株式は複数回の利上げとテーパリングが予定されており、ここ数年のような成長は期待できないという見方から、2022年の米国市場は年初から下落気味です。米国に変わる投資先として、その他の先進国や新興国も投資先の候補として考えられます。新興国を投資対象として考えている人は、そのGDP(国内総生産)の成長率を期待していることでしょう。GDPは「一定期間内に、その国で新たに生み出されたモノやサービスの付加価値」のことなので、人口増加が激しい国や、生産性がこれから発展するエリアは、GDPの成長率が高くなることが期待されています。しかし地政学リスクなどもあり、不安定な投資対象でもあります。今回は、新興国は本当に投資対象になりえるのかについて考えていきたいと思います。